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つまみ食い読書の作法

2010年05月24日 | 読書
 読書法、読書術の類も結構読んでいると思うが、何か特定のことを実践しているわけではない。
 先月ある雑誌にも「読書術 キホンの『キ』」というページがあった。ビジネス系だったので、そこでの結論はおそらくこの文章か。

 読む「人」、読む「本」、読む「目的」などによって、適した方法は違う。そこで必要なのは、言葉は悪いが〝つまみ食い〝の感覚を持つことだ。
 
 そう言われれば私などもまったくそうかもしれない。
 その中でぐんと惹かれる著作もあれば、正直読んで無駄だったと思うものもたまにある。つまり、つまみ食いにとどまらず味わいたいと食べつくす感覚と、あっこれだめと本当の味見で止めてしまう感覚か。

 それでいいかあと思いつつ、何かこんな心がけが必要…という程度は持ちたい。そんなことを考えていたときに、こんな一節に出会った。

 新しい本を読んだ後は、間に古い本を読まないうちは次の新しい本を読まない方がよい
 
 C・S・ルイスという学者が書いていると、『「甘え」さまざま』(土居健郎著 弘文堂)の中にあった。

 これはなるほどと思う。何を「新しい本」「古い本」とするかは少し考えなくてはならないが、今の自分だったら古い本を「再読してみたい以前読んだ本」と限定してもよくないかと勝手に決めた。

 再読してみたいという気持ちはがっつり食べたいという欲求と同様である程度充たしてくれるものだろうし、新しい本はまずはつまみ食いでいいのだと思う。
 これは、我流「つまみ食い読書の作法」というべきか。