新潮社のPR誌である『波』が500号となった。
それを記念して、表紙に掲載している作家の筆蹟が「文士たちの筆蹟」としてギャラリーっぽく特集されてある。
これがなかなかいい。
記念すべき一号は、あの川端康成だそうである。
その言葉は「風雨」。
それ以外にも超のつく有名作家が並んでおり、さすが老舗の出版社であることを感ずる。
自分で考えた言葉あり、何か好きな文章の一節あり、それぞれが独特の筆遣いで印象深い作品に仕上げている。
筆蹟を表せなければ意味がないかもしれないが、その言葉(文)だけでも味わい深いので、特に印象に残るものをここにメモしておく。
歴史とはすべて後悔の記録である(石川達三)
食べてください。この料理には毒を入れました(筒井康隆)
一日即一生(城山三郎)
ももくりさんねん かきはちねん 人は百でも成りかねる(深沢七郎)
作家の個性が光る。
「坦々」と書いたのは隆慶一郎。
これは中原中也の『寒い夜の自画像』が出典だ。
陽気で、坦々として、而も己を売らないことをと、わが魂の願ふことであつた!
一昨日、「坦々」で何か湧いたイメージはこれだったか。
恥ずかしながら、「中原中也研究」が卒論でした。
それを記念して、表紙に掲載している作家の筆蹟が「文士たちの筆蹟」としてギャラリーっぽく特集されてある。
これがなかなかいい。
記念すべき一号は、あの川端康成だそうである。
その言葉は「風雨」。
それ以外にも超のつく有名作家が並んでおり、さすが老舗の出版社であることを感ずる。
自分で考えた言葉あり、何か好きな文章の一節あり、それぞれが独特の筆遣いで印象深い作品に仕上げている。
筆蹟を表せなければ意味がないかもしれないが、その言葉(文)だけでも味わい深いので、特に印象に残るものをここにメモしておく。
歴史とはすべて後悔の記録である(石川達三)
食べてください。この料理には毒を入れました(筒井康隆)
一日即一生(城山三郎)
ももくりさんねん かきはちねん 人は百でも成りかねる(深沢七郎)
作家の個性が光る。
「坦々」と書いたのは隆慶一郎。
これは中原中也の『寒い夜の自画像』が出典だ。
陽気で、坦々として、而も己を売らないことをと、わが魂の願ふことであつた!
一昨日、「坦々」で何か湧いたイメージはこれだったか。
恥ずかしながら、「中原中也研究」が卒論でした。