すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

銘のエネルギーを見出す

2014年03月07日 | 読書
 「2014読了」27冊目 ★★

 『座右の銘』(森村誠一  ハルキ文庫)

 著名な推理作家であるが、作品は読んだことがない。
 ただ『写真俳句のすすめ』という文庫は読んだ記憶があった。
 感想メモを残していた
 

 それから、関係ない話題だが、遠い昔に新幹線の中でこの作家を見かけたことがある。
 「おっ、森村誠一だ」と著書も読んでいないのに思ったのは、結構マスコミに露出しているからだろう。
 もちろんかの『人間の証明』の原作者であることは知っている。

 この本は、著者の多方面への博学ぶりを示している。
 私も結構「座右の銘」好き?で、名句・名言の類は目にしているつもりだが、様々なジャンルから構成されていて、目にしていた言葉は三分の一ぐらいだろうか。


 まえがきに著者はこう記している。

 人生のキーワードにはエネルギーがなければならない。そのエネルギーがよくも悪くも人間のエネルギーとなるのである。

 数多くの名言・名句に内蔵されているエネルギーを、人はどんなふうに発見できるのか、という問題になるだろう。
 限りなく偶然性の高い、邂逅のようなものにも思える。
 しかし、どちらかと言えば、自信満々である状態ではめぐり逢う要素は低いと考えられる。
 悩んだり弱くなったりしている心が言葉を求め、そこにエネルギーを見い出すからこそ、それを座右に置くと決めるのであろう。


 さて、いつも心の弱い自分は、いろいろ探し回ってるが、エネルギーを見出すところまでいっているのか…。
 あるいは、座右の銘があまりにありすぎて、整理できずにてんてこ舞いなのか。

 この本を読んでも、ぐっとくるものは少なくない。
 あえて、一つ挙げれば、冒頭にある『新定源平盛衰記』の一文が心に残る。

 時の花をかざしの花にせよ

 自分の「かざし」は何かを考えたりする。


 さて、もう一つ、これもある意味座右の銘にしたい話がある。。

 別の本で読んだことである。
 あの「ガッツ石松伝説」の一つであろう。


 ガッツが「座右の銘は?」と問われて「1.5」と答えた。


 (ぱっと笑えなかった人のために…「ザユウのメイは→サユウのメは」)