すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

春営み

2014年03月19日 | 雑記帳
 【春営み】(はるいとなみ)

 春を迎えるための用意をすること。(広辞苑)



 明日からまた雪という予報は出ているが、今朝の陽射しは今までと違う気がした。
 今年の雪はずいぶんと固い気がするし、雪消えは遅いと予想されるが、お日様の力は偉大だ。
 きっとどんどんと溶かしてくれることだろう(そう祈る)。


 「春営み」という、素敵なことばを見つけた。
 (なんとなく艶っぽい言葉と勘違いしそうだが…)

 「営む」の意味を改めて調べると「忙しく仕事をする、せっせと務める」「生活のための仕事をする」に続いて、「準備をする、調製する」ことがある。
 どの意味も「春」を前にして、拍車がかかることでもある。

 「営」という漢字は、「字解」によると、「兵士たちの居住する兵舎や宮殿の前で篝火を燃やして警戒した」ことから出来たとある。
 「呂」が建物の形で、かんむりが「篝火」ということらしい。


 新年度という「春」に備えて、私たちは何を燃やしたらいいか、考えなくてはいけない。
 燃やすことを、消失させるという意味でなく、火をつけてかき立てるというようにとらえると、しっかりとその「材料」に向き合うことが、何より大切と思えてくる。


 私たちの春営みは、スケジュールに追われる前に、しっかりと材料を集め、選択し、吟味してみることから始めなければならない。