すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

求めれば楽しいことばかり

2019年10月15日 | 雑記帳
 今年が最後の「体育の日」となるらしい連休最終日。町内でもイベントはあるのだが、仕事上の興味もあって、美郷町の「読書フェスタ」を覗きにいった。注目していたのは「紙芝居」があること。それもプロを招いているので、どんなものだろうと楽しみだった。一時間余りの「ステージ」は見事だと素直に思った。

 
 童話や物語を紙芝居の舞台を使って演じることが主ではなかった。もちろん、最後に民話を題材としたもので締めてくれたが、それさえ絵や話を演出する効果音、小道具そして何よりパフォーマンスに溢れていた。紙芝居にもいくつかの派?があるという話を聞いたことがあった。まあ、このパターンは素人は難しい。


 見方によっては、TVでピン芸人がやるフリップ芸に近いともいえる。ただ、かなり強調されているのは観客とのコミュニケーションである。幼い子から高齢者までまんべんなく見渡していて、客に反応を求め、その切り返し方も巧みだ。様々な地域の、様々な客層を相手にしてきたキャリアによって培われたのだろう。


 いや、それ以上に資質が備わっている。ある流れで高学年らしい子が「生きるのはつまらない」といった反応を示したことに「そう、でも五十過ぎるとまた楽しくなるよ。おじさんを見てごらん、面白そうでしょ」と笑顔で返した時、ああこの人は天職を得ているんだなと感じた。子どもを育てる姿勢はかくありたい。


 自分が時々やる紙芝居で似たようなことはできないだろうが、いい刺激になった。始まる前の時間、ちょっとした手品のようなものを見せてくれた。種明かしは「目の錯覚」。これは簡単だから真似できると、家に帰って早速作ってみる。完成品↓。やり方はいつか披露したい。世の中は不思議なことがいっぱいで楽しい。