すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

一週間でCD3枚買う

2019年10月13日 | 雑記帳
 まだCDであるのが齢相応である。買ったのはスピッツの新譜『見つけ』。聴く頻度は減ってきたけれど、ミスチルとスピッツ、絢香はまだ手が出てしまうなあ。音楽的にどうかというより、心地よく耳に入るかという好みだけになっている。それはやはりvocal。草野マサムネの唯一無二の歌声に惹かれるからである。


 朝ドラの主題歌が入っていたのは知っていたが、他のタイトルを見ないで買ったら、何の因果か(笑)『はぐれ狼』という曲があるのではないか。デビューの頃からそうなのだが、草野の書く詞には独特な世界観がある。閉塞感のある社会にあっても、希望を失わずしたたかに生きようとする叫びか。この曲もそうだ。

♪はぐれ狼 擬態は終わり 錆びついた槍を磨いて
 勝算は薄いけど 君を信じたい 鈍色の影を飛び越えていく♪



 さて、存在は知っていたが買うとは考えていなかった『THE SHADOW OF LOVE』(青江三奈)をポチッとした。20年も前に亡くなった演歌歌手最後のオリジナルアルバムだ。中味はJazzナンバーである。評判に違わず実にいい。スタンダードからアレンジした伊勢佐木町ブルースまで、あのハスキーボイスが響く。


 青江三奈を聞き流しながら、PC操作していたらAmazonからおススメメールが届く。案内されたのは、なんと藤圭子。そう来たかあ。演歌はほとんど興味なしだが…。実は、藤圭子ファンだったと白状しよう。私の年代からすれば自然なことだ。デビューは1969年。フォークソングが台頭した頃であり混沌の時代だ。


 懐かしいけど買わないよ、と思いつつ2枚組でヒット曲ともう一枚はカバー曲集である。カバー好きとしては指が動く。ほとんど演歌、流行歌であっても、あの曲を藤がどう歌い上げるか興味がわく。ああ声が好きなんだなと改めて自覚する。声の奥にドスが混じる歌い手は今はいないからなあ、と結局ポチリした。