台風もさっと過ぎて、今日はよい天気。夕方には蚊が。
蝿もいます。この時期になると家へと入ってくるせいか。炊飯ジャーの蓋にとまっていたり、夜には体温が恋しいのか、体のまわりにしつこく寄ってくる蝿がおります。たいていは2~3匹なのですが、これが気になる。う~ん。
そういえば、司馬遼太郎さんの対談に蝿が登場したなあ、と思っておりました。
ありました。司馬遼太郎・山折哲雄対談「日本とは何かということ」(NHK出版)に
「たとえば広島に安芸門徒というものがあったから、浄土真宗の門徒がたくさんいます。播州門徒というのも、やはり大きなグループでした。その播州門徒の、だいたい明治・大正の人たちの、農民の暮らしの中で、ハエを叩いて殺してはいけないといわれていたそうです。浄土真宗は非常にタブーが少ないのに、ハエを叩いて殺してはいけない。しかしハエ取り紙はいいという。これは向こうからやってくるんだから(笑)。だから、どの農家にもハエ取り紙はあっても、ハエを叩く道具はなかった。播州ではそうだったそうですね。農民たちは、そうやって暮らしていました。吉田松陰とか明治の正岡子規は、知識人ですからまたべつですが、農民たちがそうやって暮らしていたことを思うと、私たちの宗教の伝統というものは、もう一度、改めて見直すと、相当なものがあったのではないかと思えてきますね。」(p70)他の本にもあったような気がするのですが、ちょうど、ここにみつけました。
そうか「相当なものがあった」のか、と思いながら、私はハエを叩いているのでした。
ちなみに蚊も叩いちゃいけないのかなあ。そこまでは語られていなかったけど・・・。
蝿もいます。この時期になると家へと入ってくるせいか。炊飯ジャーの蓋にとまっていたり、夜には体温が恋しいのか、体のまわりにしつこく寄ってくる蝿がおります。たいていは2~3匹なのですが、これが気になる。う~ん。
そういえば、司馬遼太郎さんの対談に蝿が登場したなあ、と思っておりました。
ありました。司馬遼太郎・山折哲雄対談「日本とは何かということ」(NHK出版)に
「たとえば広島に安芸門徒というものがあったから、浄土真宗の門徒がたくさんいます。播州門徒というのも、やはり大きなグループでした。その播州門徒の、だいたい明治・大正の人たちの、農民の暮らしの中で、ハエを叩いて殺してはいけないといわれていたそうです。浄土真宗は非常にタブーが少ないのに、ハエを叩いて殺してはいけない。しかしハエ取り紙はいいという。これは向こうからやってくるんだから(笑)。だから、どの農家にもハエ取り紙はあっても、ハエを叩く道具はなかった。播州ではそうだったそうですね。農民たちは、そうやって暮らしていました。吉田松陰とか明治の正岡子規は、知識人ですからまたべつですが、農民たちがそうやって暮らしていたことを思うと、私たちの宗教の伝統というものは、もう一度、改めて見直すと、相当なものがあったのではないかと思えてきますね。」(p70)他の本にもあったような気がするのですが、ちょうど、ここにみつけました。
そうか「相当なものがあった」のか、と思いながら、私はハエを叩いているのでした。
ちなみに蚊も叩いちゃいけないのかなあ。そこまでは語られていなかったけど・・・。