和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

分岐点である。

2007-10-01 | Weblog
「諸君!」2007年11月号が出ました。さっそく巻頭コラム「紳士と淑女」。ここでは「彼(小沢)の手にしたテロ特措法延長反対という刃(やいば)は血に飢えている。」という明快な視点で問題のありかを語っておりました。
はじまりはこうです。

「かくして政治的殺人は行われた――白昼、公衆の面前で。小沢一郎が握った『参議院』という刃物が、これほど深く急所に刺さるとは知らなかった。手練の早業。魔剣の切れ味。安倍晋三は職を投げ出し、蹌踉(そうろう)として病院に逃れた。殺し屋は、それでもなお満足しない。『所信表明しておいて、代表質問を聞かせぬとは無責任』と、背後から罵声を浴びせた。国民の七〇パーセント超も安倍を嗤った。
小沢の二度の全国行脚が効いて、彼の民主党は今後六年間、参議院を握って不動の構えである。・・・・
せっぱ詰まった安倍は、小沢との党首会談に縋(すが)った。誠心誠意で説けばインド洋上の給油問題は打開できると思ったところが若気の至りである。民主党からは『二人だけの会談は談合の謗(そし)りを免れない』『話し合うことがあれば国会の党首討論でやればいい』とニベもない返事。安倍は万策尽きた。ところが安倍が辞めた後で、小沢は『党首会談の提案など受けていませんよ』と言った。総理大臣の懇願が小沢様の天聴に達しなかったのか。申し込まれたから断り、安倍は絶望したんじゃないか。プロの殺し屋は、刺した後に血に濡れた手を洗うのも素早いが、あまり白々しいことを言わないでくれ。犬をドブに蹴り込んで叩いたのなら、せめて『叩いた』と認めてはどうか。新聞社の選んだ大学教授が三人も四人も、紙面を占領して政局を論じている。・・・・・・
テロ特措法問題は、日本外交を『反米』に転じるかどうかの分岐点である。
小沢は、党の方針だから譲れないと言う。世論も小沢を支持しているらしい。
もちろん『朝日』は常に反米の旗振りである。・・・          」


こうして明快に語られると嬉しいのですが、これが少数意見だとするならば、悲しくなってくるではありませんか。せめて「世論も小沢を支持しているらしい」が勘違いであれ。
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