和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

何度か訪ねて。

2007-10-09 | Weblog
産経新聞を購読する喜びを、あらためて味わうことがあります。

先に10月3日「産経抄」が指摘しておりました。

「・・先月29日に開かれた沖縄戦での住民の集団自決をめぐる教科書検定への抗議集会の報道ぶりです。貴紙(もちろん朝日新聞のこと)は1面で『沖縄11万人抗議』と大見出しをとり、きのうも『県民大会に11万人が参加した』と書いておられます。でも、11万人は主催者発表の数字です。記者は何の疑問も持たなかったのでしょうか。抄子は宜野湾市内にある会場を何度か訪ねていますが、会場の面積は約2万5000平方㍍、つまり160㍍四方に過ぎません。当日の航空写真を見ると空きスペースもあり、どう数えれば11万人にもなるのでしょう。もったいぶってすみません。関係者によると、参加者は最大で4万3000人だそうです。沖縄の警察は、主催者の反発を恐れてか事実を発表できないのです。江藤淳先生が生前、指摘された『閉ざされた言語空間』がなお存在するようです。主催者発表通りに集会の規模を2.5倍も誇大に報道する姿勢は、戦時中の大本営発表を垂れ流し続けた貴紙の過去とだぶってしまいます。・・」

そして、産経新聞10月7日の一面。
「沖縄教科書抗議集会 参加者は『4万人強』」「『11万人』独り歩き」という見出し(比護義則、小山裕士の二人の署名記事)。「県警幹部は産経新聞の取材に『実際は4万人強だった』(幹部)と語ったほか、別の関係者も4万2000~4万3000人と証言している。」

「沖縄県警は、参加者の概数を把握しているが、『警察活動の必要な範囲で実態把握を行っているが、発表する必要はない』(警備部)として、公式発表を控えている。これには背景がある。12年前の県民大会参加者数を主催者発表より2万7000人少ない5万8000人と公表、『主催者から激しくクレームをつけられた』(関係筋)経緯があるからだ。警察が発表を控えた結果、主催者発表の11万人という数字があたかも事実のように独り歩きし始めた。」

「朝日新聞(東京)は、1面トップで『沖縄11万人抗議』の見出しを載せ、10月2日付朝刊では、主催者発表の注釈を抜いて報道した。産経新聞も10月2日までは主催者発表と明記して11万人と報じたが、3日付の『産経抄」などで主催者発表に疑問を呈した。」


この産経新聞の誠意に頭が下ります。
ところで、朝日新聞の購読者は、産経新聞のこの1面を読まない限り、もう11万人が刷り込まれてぬけていないと判断してよろしいでしょうね。可哀想なのは朝日新聞購読者で、産経新聞の購読の喜びはここにあります。
国内でこれですから、中国の関連の数値も、朝日新聞の数はまず疑ってみなくてはなりますまい。まずは疑わなければならない辛さ。つぎつぎと数倍の数値を平気でつりあげてしまう数字の魔術。これが、朝日新聞「ジャーナリスト宣言」の正体。それでもね、まだ朝日新聞を信奉する方々がおられる。改修はむずかしくとも、ゆっくりと丁寧にいきましょう。
それにつけても、産経新聞購読の喜びは、ここですね。
これを知らない人がいるとは、もったいないなあ。
ひょっとすると、こういう事実に対する、もったいなさ、という視点がどうしても欠けているのかもしれないわけで。数字の魔術を、突き崩せない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする