和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

葉山梢?

2007-11-19 | Weblog
雑誌「WILL」の編集長・花田紀凱(かずよし)氏が、産経新聞に毎週土曜日「週刊誌ウォッチング」と題して連載をしております。その11月17日にこんな言葉が拾えました。「新聞、テレビがからきしダラシない今、週刊誌にはもっと頑張ってもらうしかない」。たしかに月刊誌では文芸春秋に続いて二位の部数販売にいるWILLですから、花田氏の言葉が頑張っている月刊誌からの激励として聞こえます。
ちなみに、いまの時代は、月刊誌の方が面白いと私は思っております。

さて、今回は「からきしダラシない」新聞のお話。
朝日新聞の古新聞をもらってきました。11月10日に大江健三郎氏の口頭弁論に関する記事が掲載されておりました。記述は丁寧な記事だと思われます。さらっと一読すると、かたよらない中立の立場をこころがけ記事にしており、大江氏が、こういっておりました。という内容に読めてしまいます。その脇にあるのが「集団自決と訴訟をめぐる動き」として年代表のような書き方をしております。これ重要ポイントなので引用します。

1945年3月  沖縄・座間味島で約130人、渡嘉敷島で300人以上の住民が集団自決
 70年9月  「沖縄ノート」(岩波書店)出版
2005年8月  座間味島の元戦隊長らが大江さんと岩波書店に
       出版差し止めや賠償もとめ提訴
 07年3月  文科省の教科書検定で「軍による強制」に修正求める意見
   9月  検定意見に抗議する沖縄県民大会に11万人(主催者発表)が集結
  11月  「強制」の記述を削除した教科書出版5社から復活の訂正申請相次ぐ
  ・・・ ・・・・・・・・・・
  ・・・ ・・・・・・・・・・

おいおい、朝日新聞は、
ここでも、もう11万人が訂正される見込みがなさそうです。
「からきしダラシない」朝日の購読者に、11万人の刷り込みをする魂胆でしょう。この魂胆には念がいっておりました。
11月1日の朝日新聞一面で「米軍再編交付金33市町内定」「反対の名護や座間除外」。
11月2日の朝日新聞一面で「教科書2社訂正申請」「日本軍の強制」復活。
という見出しです(内容はいったいどこの国の人が書いているのか定かでないので引用しません)。
11月3日朝日新聞全面広告。広辞苑「ことばには、意味がある。」。
11月4日朝日新聞。教育欄「がっこう探検隊」。「沖縄で学ぶ日本の今」と題して世田谷区の和光小学校が沖縄へ体験旅行。「6年2組の東田晃先生(34)は、9月30日の琉球新報を広げて見せた。『11万6千人結集 検定撤回要求』という大きな見出し。『新聞を見て気づいたことはある?』『なんでこんなに集まってるの』『どういう人たちなの』『戦争に関係あるの』。子どもたちから次々と疑問が上がった。続いて東田先生は3月31日の新聞を示し、・・・『今ここでは答えは出しません。沖縄旅行で証言者の人たちに話を聞き、自分で考えてみて下さい』と話し、授業を終えた。・・・」

こうした伏線のあとに、11月10日の大江健三郎氏の口頭弁論の記事が登場します。大江氏の口頭弁論を丁寧に紹介しております。

そして、「11万人(主催者発表)」は朝日新聞では、変更がないようであります。
文句でも上がれば、実際は知らないが、主催者発表で11万人というのは、間違いありませんと、きっと堂々としていることでしょう。
もう朝日新聞では、この11万人は崇高な数字になっておます。
そして、小学生への「集団自決」学習も全国紙で宣伝完了したわけです。
おいおい。和光小学校の生徒が哀れに思えてしかたありません。東田晃先生は、11万人という主催者発表の人数を、間違いだったと生徒に訂正するのでしょうか?
その後、生徒はテストでどのように回答するのでしょうか?堂々と新聞に載せて見世物にしている朝日新聞の和光小学校の記事は署名記事でした(葉山梢)とあります。へんな名前ですね。東田先生は、この朝日新聞を児童に見せて、新聞にも載ったのだよと誇りに思うでしょうか。教科書検定の訂正申請をした高校の先生のように。

ああ、こういうことは、書くのがイヤになります
(朝日新聞をひらくと、ムカムカしてしまいます)。
きっと、読むのも嫌だと思うので、このへんで。

けれども、これも情報戦争であります。朝日にこれ以上の
好き勝手をされてはならない。どこかで、このたれ流しを
くいとめておかないと、始末が悪いでしょう。
その始末をする一人にでもなれればと、ボランティアの
心意気で書いております。
11万人が否定されれば、お決まりの「数の問題ではない」
という言葉が、ぬけぬけと語られるのでしょうけれど。
ここは味気なくても、もぐら叩きをする心意気で。
コメント
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