雑誌「Voice」2007年5月号に特集「『日本人らしさ』を読む」。
そこに渡部昇一・谷沢永一対談「究極の日本人論10冊」が載っております。
すっかり忘れていたのですが、PHP研究所の「日本人とは何か 『和の心』が見つかる名著」の内容説明に、こうあったのでした「三宅雪嶺から山本七平までを、谷沢永一、渡部昇一が語りつくす。和の心が見つかる名著も識者20人が紹介。『Voice』平成19年5月号の「特集Ⅱ「日本人らしさ」を読む」を再編集して書籍化」。
それで、思い出して雑誌を引っ張り出してきたというわけです。
せっかくですから、10冊列挙
三宅雪嶺著「真善美日本人」
新渡戸稲造著「武士道」
ラフカディオ・ハーン著「神国日本」
和辻哲郎著「風土」
矢代幸雄著「世界に於ける日本美術の位置」
ルース・ベネディクト著「菊と刀」
星新一著「人民は弱し 官吏は強し」
中根千枝著「タテ社会の人間関係」
土居健郎著「『甘え』の構造」
そして、最後に渡部昇一氏が語ります。
「土居先生の次には、山本七平先生に行きましょうか。山本さんの著作のなかで古典として残るものを一つ挙げるとすると、『一下級将校の見た帝国陸軍』。あれほど日本軍のあり方をよく描いたものはない。日本人の独特なところ、たとえば員数合わせなどをカチッと見ている。・・山本七平さんは、プロテスタントで育っているところが大きいと思います。戦前にはキリスト教徒は少なかった。しかも、七平さんは良心というものを重視して聖書ばかり読んでいるようなプロテスタントでした。これがまた重要です。そういう七平さんが、もっとも日本的な組織である陸軍に入ると、その視点『外国人の目』だった。だからよく見えたのだと思います。・・・
『「空気」の研究』も天才的な斬り込みでした。あのようなパンチの出し方は、これからはなかなか難しいかもしれませんね。」
そういえば、最近の渡部昇一・谷沢永一対談「『貞観政要』に学ぶ 上に立つ者の心得』(到知出版社)を思うと、山本七平著「帝王学 『貞観政要』の読み方」を読みたくなります。お二人の対談も山本七平氏のこの本を踏まえて語られているのだろうなあ。などと思うのでした。
この機会に山本七平の数冊を読みたいなあと、ちっとも読まずに、気持ちだけの先走り。
そこに渡部昇一・谷沢永一対談「究極の日本人論10冊」が載っております。
すっかり忘れていたのですが、PHP研究所の「日本人とは何か 『和の心』が見つかる名著」の内容説明に、こうあったのでした「三宅雪嶺から山本七平までを、谷沢永一、渡部昇一が語りつくす。和の心が見つかる名著も識者20人が紹介。『Voice』平成19年5月号の「特集Ⅱ「日本人らしさ」を読む」を再編集して書籍化」。
それで、思い出して雑誌を引っ張り出してきたというわけです。
せっかくですから、10冊列挙
三宅雪嶺著「真善美日本人」
新渡戸稲造著「武士道」
ラフカディオ・ハーン著「神国日本」
和辻哲郎著「風土」
矢代幸雄著「世界に於ける日本美術の位置」
ルース・ベネディクト著「菊と刀」
星新一著「人民は弱し 官吏は強し」
中根千枝著「タテ社会の人間関係」
土居健郎著「『甘え』の構造」
そして、最後に渡部昇一氏が語ります。
「土居先生の次には、山本七平先生に行きましょうか。山本さんの著作のなかで古典として残るものを一つ挙げるとすると、『一下級将校の見た帝国陸軍』。あれほど日本軍のあり方をよく描いたものはない。日本人の独特なところ、たとえば員数合わせなどをカチッと見ている。・・山本七平さんは、プロテスタントで育っているところが大きいと思います。戦前にはキリスト教徒は少なかった。しかも、七平さんは良心というものを重視して聖書ばかり読んでいるようなプロテスタントでした。これがまた重要です。そういう七平さんが、もっとも日本的な組織である陸軍に入ると、その視点『外国人の目』だった。だからよく見えたのだと思います。・・・
『「空気」の研究』も天才的な斬り込みでした。あのようなパンチの出し方は、これからはなかなか難しいかもしれませんね。」
そういえば、最近の渡部昇一・谷沢永一対談「『貞観政要』に学ぶ 上に立つ者の心得』(到知出版社)を思うと、山本七平著「帝王学 『貞観政要』の読み方」を読みたくなります。お二人の対談も山本七平氏のこの本を踏まえて語られているのだろうなあ。などと思うのでした。
この機会に山本七平の数冊を読みたいなあと、ちっとも読まずに、気持ちだけの先走り。