和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

コラム道。

2012-07-16 | 短文紹介
新刊「小田嶋隆のコラム道」(ミシマ社)を買って読む。
読後、はじめて読んだ小田嶋隆を、ネットの古本で検索すると、
獅子ヶ谷書林で、この「小田嶋隆のコラム道」が735円でもう出てる。
あれまあ。こんなこともあります。ちなみに新刊では1575円。

「コラム道」から、私が一箇所だけ引用するとするなら、
この箇所でしょうか。それは30年以上前の、司馬遼太郎のエッセイを思い浮かべたことから始まる文なのでした。

「こういう記憶がコラムの種になるから油断ならない。
記憶は、輪郭が薄れて、ほかの記憶とまぜこぜになった頃になってはじめて、利用可能なネタになる場合が多い。ということはつまり、若い頃の読書が収穫期を迎えるのは、40歳を過ぎて以降なわけで・・・読書の記憶は、20年の熟成期間を経て、まったく別の文脈の中によみがえる。よみがえるのは、必ずしも正確な記憶ではない。が、かまうことはない。記憶の混濁は、別の見方をすれば、オリジナリティーだからだ。」(p191~192)

あとがきでは、五年がかりで、この一冊を本にした「どんなときに訪れても都立高校の放課後みたいな空気で迎えてくれた」ミシマ社の面々をたたえておりました。

そうそう。
最後には特別対談(小田嶋隆×内田樹)が載っておりました。
その対談の最後は、内田さんのヨイショでした。
いわく

「日本に小田嶋さんのような文体と思考をする書き手は他にいません。小田嶋隆は日本の宝です。」

それにしても、このお宝、
獅子ヶ谷書林で、735円。
先着一名のお買得。
ちなみに、
初版2012年6月3日です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする