和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

百回くり返すことより。

2012-07-06 | 前書・後書。
岡崎久彦著「隣の国で考えたこと」。
これは、単行本のあとに、
中公文庫(1983年)に入って、
さらに、そのあとに
「なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。」(WAC・2006年)
として改題・改定した新版として出ておりました。
私は未読ですが、
WACの本をもっておりました。
その最後の解説は西岡力氏。
とりあえず、その解説を読みます。
そこに、こうあります。


「・・・差別をするな、偏見を持つなと百回くりかえすことより、まず岡崎氏が本書で心血を注いで実行されたように、自分自身が相手のことを知るために関係する書物をさがして読み、韓国人に会って話を聞き、それを日本人としての価値観体系の中できちんと消化して自分なりの韓国論をもたなければならないと、強く教えられ、また恥ずかしさを感じた。」

もうすこし続けます。

「いまとなっては信じがたいかも知れないが、当時、第一野党の社会党は韓国を国家として認めないという立場から機関紙などでカギ括弧付きで『韓国』『韓国大統領』などと表記していた。多くの韓国研究者らも社会党と同じ政治的立場をとり、韓国を旅行することさえ周囲にはばかれる雰囲気だった。韓国研究をするのに韓国に行くことが自由にできない異様な雰囲気があった。・・・・
韓国報道の大家である産経新聞の黒田勝弘氏も本書出版の翌年、ソウルに語学留学している。現在は大学に席を移している重村智計氏も同じ頃、毎日新聞記者として語学留学していた。学者のなかでも小此木政夫慶応大学教授、服部民夫東京大学教授、武貞秀士防衛研究所図書館長、伊豆見元静岡県立大学教授などがこの前後に韓国留学している。日本人が韓国を知るために心血を注いで努力することが対等な日韓関係を築く第一歩だという岡崎氏が本書で示した姿勢は、当時まわりから『変わり者』扱いされながら韓国留学を志した記者、研究者らにとって大きな励ましだった。・・・」

うん。私はこの本未読。
コメント
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