和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

姿勢そのものが。

2012-07-20 | 地域
東日本大震災のあとに、
それ以前と、それ以後という区分を
どうしても、しがちな自分がおりました。
3・11をまたいで、持続しておられる方が
おられる。それが片田敏孝氏なのでした。

ということで、
片田敏孝氏の3冊をつづけて読んでみました。
触発されることが多々ありました。

ということで、
3冊を発売順にならべてみます。

「子どもたちに『生き抜く力』を」(フレーベル館)
初版は2012年2月1日。
その帯には、小学校の3階に自動車が突き刺さった箇所と
国道らしきところに、他の破壊された家とか車にまじって
消防車が2台、一緒に流されたようにして瓦礫の上に乗り上げているのでした。どちらもカラー写真。こういう帯もある。


次は
「命を守る教育 3・11釜石からの教訓」(PHP)
初版2012年3月13日。
私は、この本を最初に読みました。

そして3冊目は

「人が死なない防災」(集英社新書)
初版2012年3月21日。
講演を中心に編まれた新書一冊。
2011年10月2日、沼田市防災講演会での講演。
2010年7月2日、釜石高校講演録
2005年12月7日、防災シンポジウムでの講演。
2010年8月27日、茨城県砂防協会講演会。
とならびます。

ここでは、講演から一箇所だけ引用。
2010年釜石高校講演録にある、この箇所。

「今回の2010年のチリ地震津波では、大津波警報3メートルと発表されたわけですから、確かにその可能性があって、ただしそれがどこで起こるかわからなかった。たまたま今回、釜石は外れた。その前も外れている。ですが、やはり大津波が来る可能性はあった。そのとき、そうした情報に対してどのように対応するべきか。その姿勢そのものが問われます。
一生の間に津波の避難を何度やるのか。週に一回でも、月に一回でもない。一年に一回でもなく、何十年か何百年かに一回。大きい津波というのはそれぐらいの間隔でしかないわけですが、可能性がある限り、『その時』ぐらいは逃げるべきではないか、というのが私の思いです。」(p149)


片田敏孝氏のどれか一冊をすすめるとすると、
私なら、「子どもたちに『生き抜く力』を」(フレーベル館)が、わかりやすく読みやすく感じられました。

コメント
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