和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

老い時代。

2014-07-28 | 前書・後書。
「実際の行動によって高齢社会の常識はつぎつぎと覆っている。老いはいまや個性の時代に入ってきている。」(p38)

小高賢著「老いの歌」(岩波新書)にある言葉。

「あとがき」より、引用してみます。

「すでに私の親はこの世を去ってしまったが、
多くの老いが周辺にいる。私自身もその仲間
に入りつつある。誰にも到来するこの新しい
時間をどう考えたらいいのだろうか。意外に
長いかもしれない。しかも幸せばかりではない
かもしれない。できたら充実した老いでありたい。
多くの人の感じることだと思う。
自分のながく手掛けている短歌ではどうだろうか。
そんなことを考えはじめてから大分たつ。
そこにいままでないおもしろさ、豊かさが
生まれていないだろうか。
老いという境遇が加わることによって、
短歌作品の何かが変貌していないだろうか。」

うん。
この着眼点は魅力的(笑)。

ちなみに、
小高賢氏は1944年東京生まれ。
著書に本名の鷲尾賢也の名で
「編集とはどのような仕事なのか」
(トランスビュー)というのがあるらしい。
さっそく、ネット古書店へ注文を
することに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする