和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

自国語に弱くて。

2015-03-03 | 短文紹介
伊藤正雄著「文章のすすめ」前篇の
はしがきに、
『国民が自国語に弱くて、その国の
栄えた例(ため)しはなかろう。』
とあります。

そして、こうあります。

『本書は、それらと選を異にし、
あくまで最大多数の、常民の最大多数の
必要に応ずる文章道を説いたものである。
言い換えれば、日常不可欠な記録・報告・
答案・書簡・挨拶等々の実用文をはじめ、
知的散文ともいうべき短篇の随筆や小論文
などを、いかに正確に、且つ魅力的に書く
かを主眼としている。・・・』


さてっと、
本文の最初に名前が登場しているのは、

『最近、社会学者の加藤秀俊氏は、
今の日本を【稚語(ちご)の時代】と名付けた。
また経済学者の四宮恭二氏によれば、
【文痴(もんち)の時代】だという。・・』

よく見ると、各章ごとに、
それぞれ、違う名前が登場する豪華さ(笑)。
うん。この古本、読めてよかった。
丁寧にきっちりと読んでみます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする