和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

本質を外しておいてくれる。

2015-03-25 | 地域
今日は、ひさしぶりに東京へ。
高速バスで行きます。
電車は使わなくなりました。
快晴で、富士山が見えました。
白い裾野がひろがっています。

藤原正彦著「大いなる暗愚」(新潮社)
を持っていきました。
読みませんでしたけれど(笑)。

まあ、その「はじめに」を引用。


「本書は週刊新潮の写真コラムに
連載したものを集めたものである。
この欄はもともと長年にわたって
山本夏彦氏が担当していたもので
私も愛読者の一人だった。・・・」

こうはじまっており、
最後も引用しておきます。

「・・・駄文を排するため、一篇を
書き上げるたびに愚妻に頭を下げて
読んでもらった。愚妻の『何これ』で
そのまま丸めた完成原稿もいくつかある。
もし本書に一篇でも駄文があれば専ら
それを見落した愚妻の節穴を証明する
ものである。
もし本書を貫く感覚がどことなく古臭い
としたら、『時代遅れの日本男児』と
看破した夏彦氏の慧眼を証明する
ものである。
もし本書に新しい視点が少しでもあった
としたら、それはいつも本質を外して
おいてくれるマスコミの親切のおかげである。」


うん。パラリパラリと
数篇を読んでは外の景色を見ている
という贅沢なバスの車中でした。
コメント (2)
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