現代詩のホーム・グラウンド。
というのを思っていたら、
大岡信の詩「こほろぎ降る中で 追悼田村隆一」を
思い浮かべたのでした。
さっそく、本棚から
大岡信詩集「捧げるうた 50篇」(花神社)
を取り出してくる。
その最後にありました。
そのはじまりは
田村さん 隆一さん
あんなに熾(さか)んだった猿滑りの花の
鮮かなくれなゐも 薄れてしまった。
ホーム・グラウンドを私が連想した箇所も引用
頭の中にきれいな空き地をしつらへて
そこで遊ぶ名人だった隆一さん
あんたは頭のまんなか 小さいやうで広大な
空き地にまつすぐ 垂直に
高い棒を立てて遊んだ芸達者
一人で器用に棒をよぢ てつぺんに達し
未来を見晴らし 現在に あらためて退屈した
あんたの酒は有名だつたが
そんなにたいした酒呑みだつたか 疑はしい
詩とエッセーで酔わせてくれて 十分だつた
息が大事だ エッセーが冴えてる時は
とぼけてぐさりと対象を刺す落語の呼吸
晴朗な青空が落ちかかるやうな
爽快な落ちで横隔膜までけいれんさせた
落ちが落ちず火遁の術で消え去るのもをかしかつた
田村さん 隆一さん あんたが
・・・・・・・・
うん。まだ続くのですが、ここまで(笑)
ホーム・グラウンドというと今日になって
『頭の中にきれいな空き地をしつらへて
そこで遊ぶ名人だつた隆一さん』
という詩が浮かんだのでした。
けれども、それが暗唱できず。
本棚に頼っているのでした(笑)。
こういうのがスラスラ口にでてくるようなら
楽しいのにね。
というのを思っていたら、
大岡信の詩「こほろぎ降る中で 追悼田村隆一」を
思い浮かべたのでした。
さっそく、本棚から
大岡信詩集「捧げるうた 50篇」(花神社)
を取り出してくる。
その最後にありました。
そのはじまりは
田村さん 隆一さん
あんなに熾(さか)んだった猿滑りの花の
鮮かなくれなゐも 薄れてしまった。
ホーム・グラウンドを私が連想した箇所も引用
頭の中にきれいな空き地をしつらへて
そこで遊ぶ名人だった隆一さん
あんたは頭のまんなか 小さいやうで広大な
空き地にまつすぐ 垂直に
高い棒を立てて遊んだ芸達者
一人で器用に棒をよぢ てつぺんに達し
未来を見晴らし 現在に あらためて退屈した
あんたの酒は有名だつたが
そんなにたいした酒呑みだつたか 疑はしい
詩とエッセーで酔わせてくれて 十分だつた
息が大事だ エッセーが冴えてる時は
とぼけてぐさりと対象を刺す落語の呼吸
晴朗な青空が落ちかかるやうな
爽快な落ちで横隔膜までけいれんさせた
落ちが落ちず火遁の術で消え去るのもをかしかつた
田村さん 隆一さん あんたが
・・・・・・・・
うん。まだ続くのですが、ここまで(笑)
ホーム・グラウンドというと今日になって
『頭の中にきれいな空き地をしつらへて
そこで遊ぶ名人だつた隆一さん』
という詩が浮かんだのでした。
けれども、それが暗唱できず。
本棚に頼っているのでした(笑)。
こういうのがスラスラ口にでてくるようなら
楽しいのにね。