和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

神輿(みこし)の源流へ。

2019-07-15 | 本棚並べ
昨日は、地域神社の神輿渡御がありました。
私は、交通係。巡査と交通安全協会の方々と、
国道で車の流れを受け持つ係でした(笑)。

さてっと、今年は京都へ二泊三日の観光をたのしんだので、
神輿も、あらたな視点がひらけました。

宮本常一著「私の日本地図14 京都」(未来社)をひらく。
祇園の八坂神社の箇所を引用。

「祇園はいま八坂神社といっている。
その祭神はスサノオノ命といわれる。・・・・
この神まつりは忘れられがちになっていたようであるが、
そのためか貞観11年(869)に悪病がはやり、それが
牛頭天王の祭をおろそかにしているためだとの神示があり、
円如という坊さんがこの神を京都の八坂の地に移し、
神霊をしずめるための祭をおこなうことになった。
これを御霊会(ごりょうえ)といった。
まず神霊を輿に移して神泉苑に渡御し、
また国の数に準じて六六本の鉾をたてて、
これを神泉苑まで奉持し、ミソギをおこなった。
爾来、悪病のはやるたびにこの祭はおこなわれた・・
この祭には断絶がしばしばみられたが、
江戸時代の初めに今日のような祭の形式ができあがって
今日まで継続している。・・・・
とにかく民衆に信仰された神として、
また神輿渡御という日本の祭の一つの形式を
生み出した社として忘れることができないものがある。」
(p27~28)

はい。還暦すぎてからの私の京都旅行。
私の地域の祭のことと結びつけながら、
その源流を辿り直すような旅行だったと、
あらためて、京都を反芻しておりました。

コメント
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