和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

犬養毅・安倍晋三。

2023-07-09 | 産経新聞
産経新聞7月9日の一面は『安倍元首相銃撃1年』と出ておりました。
阿比留瑠比氏の署名記事でした。
「 ・・・安倍晋三元首相が暗殺された奈良市の
  近鉄大和西大寺駅前を、一周忌の8日に訪れた。
  歴史に残る事件の痕跡も、憲政史上で最長の首相だった
  安倍氏の生涯を表す物も何もないことに無常感を覚えた。
  ただ、ささやかな献花台に訪れた人たちが静かに生花を
  たむけ、祈りをささげていた。・・  」

一面の写真は、その献花台に列して黙祷されている方々の姿がありました。

一面のコラム『産経抄』は、こうはじまっておりました。

「 犬養毅首相を海軍の青年将校が暗殺した『五・一五事件』では、
  すべての被告が極刑を免れている。

  当時の新聞は、偏った立場で裁判を報じた。
  『 動機に至っては、憂国の純情そのもの 』
  『 その悲壮な国士的精神、犠牲的精神の純真さに感動を禁じ得ない 』。

  筒井清忠著『 戦前日本のポピュリズム 』から孫引きした
  複数の新聞記事は、浪花節的な筆致が驚くほどに似ている。・・・

  ・・当時の世情の荒(すさ)みは、想像に難くない。
  裁判からおよそ90年、同じ轍は踏まない――
  と高をくくってはいられないようである。

  安倍晋三元首相を暗殺した男に対し、
  支援の動きが続いているという。・・・・

  言論の自由とは、何を言っても許されることではない。
 『暗殺が成功してよかった』(島田雅彦法政大学教授)と口走ることでもない。
  旧統一教会との関わりに巻き込まれた男の不遇も
  事件を正当化する理由にはならない。・・・      」


はい。あらためて、黙禱とともに、
筒井清忠著「戦前日本のポピュリズム」を注文することに。
コメント
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