香住春吾著『団地の整理学』(中央公論社・昭和46年)を
古本で購入(200円)してあったのに気づく。
著者の香住春吾(かすみ・しゅんご)氏は、1909年京都市生まれ。
はい。家の整理でもするかと思っていたら、
本棚に購入してあった、この本が目に入る。
とりあえず、家の整理はそっちのけで開く。
もちろん。パラパラ読みです。
「紙を切り抜く」という箇所にこうありました。
「 切り抜いたら、いちおう所定の箱に入れておきます。
『整理』は急がぬことがコツですが、
とくに切抜きにはそれが必要です。
後日関連記事が出た場合の取りまとめに役立ちます。・・」(p210)
はい。パラパラ読みは、つぎに、あとがきを開きます。
「・・しかし、『整理』の結果に、
『完全』を期待しないでください。
『完全なる整理』は存在しないからです。
わたしたちの暮しは、常に動いています。
『整理』はその動きに応じて起る必要現象です。
したがって、
きょうの『整理』は、
あすのための『準備』なのです。
・・・・・
掃除、洗濯、炊事などは、毎日くり返される作業です。
終点はありません。そして、そのことに、
あなたはいささかの疑問も抱きません。
『整理』もじつは、それらと同様の『家事』なのです。
くり返しくり返し、いつまでも永遠につづく『家事』です。
ちがうところは、炊事や洗濯のように、きょう、いま、
やらなければならぬ『緊急性』がないだけのことです。
手の空いたとき、気が向いたときに
やればよい『弾力性』を有している点です。
はてしないことにかわりはありません。
はてしない作業だからこそ、
それは『家事』といえるのです。・・・ 」(p277~278)
はい。「『整理』は急がぬことがコツです・・」。
このコツを掲げ、ゆっくり整理をしてみることに。