和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

ひとつひとつの花ごとに。

2023-10-02 | 詩歌
親鸞の和讃を読みたくなり、
増谷文雄編「日本の思想3 親鸞集」(筑摩書房・1968年)をひらく。

ぱらぱらと、ひらいていたら、あれこんな浄土和讃がありました。
まずは、増谷文雄氏の現代語訳。


    ひとつひとつの花ごとに
    数えもしれぬ光明を
    四方(よも)にはなちて輝けば
    照らさぬくまはなしという


次に、親鸞のその和讃原文

    ひとつひとつのはなのなかよりは
    三十六百千億の
    光明てらしてほがらかに
    いたらぬところはさらになし

つぎにも続きます。
つぎは、まず原文。そして現代語訳。


    ひとつひとつのはなのなかよりは
    三十六百千億の
    仏身もひかりもひとしくて
    相好金山(そうごうこんぜん)のごとくなり


    そのいちいちの光中に
    それぞれ仏のましまして 
    ともに光をはなつとき
    黄金の山にさもにたり         ( p93~94 )
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