おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

仙川、五中むら

2010-11-24 23:15:59 | つぶやき
 仙川。東京都小金井市貫井北町三丁目の新小金井街道直下が「上端」と定められている。源流域からおおむね東に向かい、ふだんは水の流れない水路として市街地を曲がりながら武蔵野市に入る。亜細亜大学や桜堤団地の近くを流れ、南に向きを変え、武蔵境駅の少し東でJR中央本線の下をくぐり、市街地を曲がりながら抜けてゆく。このあたりはふだん流れのない状態。
 三鷹市に入り、しばらく行くと野川宿橋の所から川幅が広がり、ここで地下から汲み上げた水を放流する。ここが現在、確立された最初の水源。
 少しずつ蛇行しながらおおむね南東方向に流れてゆき、調布市に入る。少し下流で再び三鷹市の境界に触れるが、そこで三鷹市東部下水処理場の高度処理水が放流される。
 水量もある程度のものになったところで国道20号や旧甲州街道と交差し、世田谷区に入る。京王電鉄京王線と交差し、両岸に祖師谷公園を見て通り抜け、成城に達して成城学園の横を流れる。小田急小田原線をくぐり、成城の東を流れ、世田谷通りと交差して大蔵住宅の横を流れ東名高速と交差する。世田谷区鎌田で北西から流れ来る野川に合流する。
 今回、仙川にちなんだ京王線「仙川駅」から上流。中央自動車道の三鷹料金所直下あたりまで歩いてみました。
 がっしりとした石組みの堤防の下にきれいな流れが。ところどころ、鯉が泳いでいたり、カルガモの姿もちらほら。ただ水面に下りることは出来ません。もともとはもっと流れも細く、生活用水が流れ込んで汚い川だったようですが、下水道施設の完備(三鷹市は下水道普及100%になったのが日本で最初だったとか)などにより汚水が流れ込まなくなった。それにしてもきれいな澄んだ流れ。それは三鷹市東部下水処理施設できれいにされた水が、放水されているためのようです。
 さらに上流。中央高速の橋桁が見え始める。そこから左折すると、三鷹市立五中。ここの校舎建設のときに、大量の縄文時代からの土器、竪穴式住居あとなどが発掘されました。今、体育館の建設工事が始まっていますが、ここにも大量の土器が発掘されました。
 このように、三鷹には井の頭池遺跡群をはじめ、野川・仙川の流れに沿って数多くの遺跡があり、古代から湧水に恵まれた土地に人々が生活しており、旧石器時代から中世まで幅広い時代の遺跡が出土しているのです。ちょっと見学させてもらいましたが、もう夕方。また今度じっくりということで失礼しました。
はるか眼の下に流れていますが、よく石組みを見ると、中段辺りが黒ずんでいます。この辺りまで流れが増すことがあるのか?
下水処理場からの放水口。
その上流。植生が変わっています。
より自然な感じが。
カルガモの姿がちらほら。
五中のそば。このあたり、サーキットみたいなコースが昭和三〇年代後半の航空写真に写っている。いったいどういう施設だったのか?
三鷹五中のグランド。左手の校舎建設の際、縄文時代の遺跡が発掘された。
発掘当時のようす(模型)。右手には、その時の土器がたくさん展示されている。
コメント
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