おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

武蔵府中熊野神社古墳

2010-11-09 21:51:10 | 歴史・痕跡
 JR南武線・西府駅。駅前はまだ開発中。南口は少し先に「NEC」の大きな工場があって、湧水散策路なども整備され、マンションなどもできています。北口は、まだまだ空き地が広がってこれからというところ。
 その北口から北西の方角に歩いて約8分。旧甲州街道を渡った場所に、国史跡「武蔵府中熊野神社古墳」があります。こう言っては失礼だが、街道側から見ると、何の変哲もない神社。熊野神社もあちこちによくある社。社殿も含めてまだ整備中の感じ。角には、資料館を建設中なので、これができればもっと目立つことになるだろう。
 まさかこの社の北側の、それまで雑木林のこんもりした塚が、国史跡として指定されるほどの価値が高い古墳だ、とは地元の方々も承知していただろうか。
 もともとこの付近、武蔵国府跡が旧甲州街道を東に向かうと存在しているなど、古代から発展していた地域。多摩川の河岸段丘上に人々が生活を営み、一大勢力を誇っていた。この古墳は古墳時代の終わり、7世紀中頃から後半に築造された。武蔵地域を代表する豪族の墓と想定されている。上円下方墳。一段目と二段目が正方形。三段目が円形。全面が多摩川の河原石で覆われている。
 この形式の墳墓としては最も大きく、かつ古い時期の可能性が高く、武蔵地域では最大級のもの。2005(平成17)年7月に国史跡に指定され、最近、築造当時の姿に近い形で復元された。
 先日、小春日の中、のどかな住宅街の間を通ってやって来ました。まだまだかつての農村風景を残した地域。建て売り住宅もチラホラあり
ますが、庭木にはミカンやゆず、柿、カリンなど冬に実のなる木々が植えられていて、素敵な散歩道でもありました。 
入り口の看板
側面からの墳墓
多摩川の河原石が敷き詰められている。
裏手からみたもの。

ミカンがたわわに実をつけています。
コメント
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