「日本維新の会」国政進出 「八策の下結集」 理想と打算交錯(産経新聞) - goo ニュース
「打算」政党集団が最適な表現。これほどまで徹底した「打算」言い換えれば、自己利益追求・自己顕示欲に満ちた党首を抱く政党は、既成政党にはなかった。
が、これまで、理念も何もかなぐり捨てて、離合集散を繰り返す政治家の実態をイヤというほど見てきた(見せつけられてきた)国民(有権者)は、ふわっとしたマスコミをも取り込んだ、橋下目くらまし言動作戦(多分裏にいる松井さんが仕切っているのだろうが)に乗せられて、「まだまし」くらいな感覚で気にもしなくなっているだろう。橋下さんならこうした閉塞状況を打破してくれるだろう、と。
大衆の心の動きをつかむ天才的なトリックスターではある、彼は。百戦錬磨のはずの「みんなの党」渡辺さんも軽く手玉に取るほどだから。ま、世間の中で「悪戯好きの憎めない男」くらいなら、無難なのだが・・・。
「打算」。それは、公明党への選挙協力に如実に表れている。市議会の多数派工作(都構想実現のためという「大義名分」はあるが)のために、公明党候補者の選挙区には候補者を出さない、推薦もやぶさかではない、と。
前回すべての小選挙区で議席を失った公明党・創価学会は、雪辱戦に組織のすべてをかけて挑んでいる。そこへ「維新」からの頼み。うまく立ち回って、願ったり叶ったりの展開。「維新八策」など政策のすりあわせなど全くなし、という状況。それでもいい、と。国会での共闘態勢はどうしていくのか?
今後、大阪市議会で「都構想」に賛意を示す政党に対して「維新」はどう対応する? 公明党と組めばすでに過半数だから「今さらもう必要ない」「支援も考えない」! あるいは?
7日には、橋下、松井両氏が公明党の白浜一良副代表と会談、公明党が次期衆院選で擁立する9小選挙区の候補者を支援することを伝えた。大阪と兵庫の計6選挙区については、維新として推薦を出す方針だ。しかし、公明党とは八策を基に政策のすり合わせをしていない。「大阪都」構想実現に向け、大阪市議会で公明の協力を得るための「見返り」なのだという。〈「産経新聞〉
国家的な政策・枠組みを実に矮小化している。
さらに危険なのは、「維新八策」は半ば理想的・抽象的政治課題の羅列。しかし、選挙で勝てば(多数を占めれば)国民からの支持を受けたことで、政策の具体化は「白紙委任」を受けたこととみなす、と公言していること。特に労働組合への徹底した敵視・偏見は、手っ取り早い政策実現課題として、すぐさま政策に反映されるだろう(大阪がそのいい例)。
二度の選挙でいかに「風」によって政治が混乱し、生活が停滞させられたか(民主党政権は政・官・マスコミ一体になっての総叩きによる側面も全くないとはいえないが)、その反省の上に立って、来るべき総選挙での投票行動を考えたい。
これでいいのか、日本!(日本の政治!)
大阪の地域政党にすぎなかった維新の会は国政進出を決定し、衆院での過半数獲得を目指している。大政党を脅かすほどの影響力を持ち始めているが、今のところは橋下人気が頼りの政党だ。
次期衆院選公約としていた「維新八策」について、橋下氏は「公約ではない。政治は予想だにしないことが起きる。マニフェストのように細かなことを記す必要はない」との見解を示した。選挙で勝てば、具体的な政策についてはある程度の「白紙委任」が許される、とも取れる。
討論会を見ている限り、橋下氏の顔色をうかがうような人材ばかりだと、党内で多様な意見を戦わせることができないのではと、不安を感じた。にぎやかな演出に惑わされず、われわれをどこに導こうとしているのか、冷静に見極める必要がある。〈「神戸新聞」(9/10)〉
(追)
自民党の谷垣さん、総裁選出馬せず! その旨、ご本人が午前中に会見。しかし昼過ぎのワイドショー。まったくふれられもせず。どのチャンネルも「維新の会」の話に終始(1時過ぎまで)。まさに「去る者は追わず、来るものは拒まず」。打算と駆け引きの中で捨てられて「政治家」失格。が、「人間的には悪くはない」谷垣さんの最後の会見とマスコミの扱い。河野太郎のお父さんと同じ結末でした。
「打算」政党集団が最適な表現。これほどまで徹底した「打算」言い換えれば、自己利益追求・自己顕示欲に満ちた党首を抱く政党は、既成政党にはなかった。
が、これまで、理念も何もかなぐり捨てて、離合集散を繰り返す政治家の実態をイヤというほど見てきた(見せつけられてきた)国民(有権者)は、ふわっとしたマスコミをも取り込んだ、橋下目くらまし言動作戦(多分裏にいる松井さんが仕切っているのだろうが)に乗せられて、「まだまし」くらいな感覚で気にもしなくなっているだろう。橋下さんならこうした閉塞状況を打破してくれるだろう、と。
大衆の心の動きをつかむ天才的なトリックスターではある、彼は。百戦錬磨のはずの「みんなの党」渡辺さんも軽く手玉に取るほどだから。ま、世間の中で「悪戯好きの憎めない男」くらいなら、無難なのだが・・・。
「打算」。それは、公明党への選挙協力に如実に表れている。市議会の多数派工作(都構想実現のためという「大義名分」はあるが)のために、公明党候補者の選挙区には候補者を出さない、推薦もやぶさかではない、と。
前回すべての小選挙区で議席を失った公明党・創価学会は、雪辱戦に組織のすべてをかけて挑んでいる。そこへ「維新」からの頼み。うまく立ち回って、願ったり叶ったりの展開。「維新八策」など政策のすりあわせなど全くなし、という状況。それでもいい、と。国会での共闘態勢はどうしていくのか?
今後、大阪市議会で「都構想」に賛意を示す政党に対して「維新」はどう対応する? 公明党と組めばすでに過半数だから「今さらもう必要ない」「支援も考えない」! あるいは?
7日には、橋下、松井両氏が公明党の白浜一良副代表と会談、公明党が次期衆院選で擁立する9小選挙区の候補者を支援することを伝えた。大阪と兵庫の計6選挙区については、維新として推薦を出す方針だ。しかし、公明党とは八策を基に政策のすり合わせをしていない。「大阪都」構想実現に向け、大阪市議会で公明の協力を得るための「見返り」なのだという。〈「産経新聞〉
国家的な政策・枠組みを実に矮小化している。
さらに危険なのは、「維新八策」は半ば理想的・抽象的政治課題の羅列。しかし、選挙で勝てば(多数を占めれば)国民からの支持を受けたことで、政策の具体化は「白紙委任」を受けたこととみなす、と公言していること。特に労働組合への徹底した敵視・偏見は、手っ取り早い政策実現課題として、すぐさま政策に反映されるだろう(大阪がそのいい例)。
二度の選挙でいかに「風」によって政治が混乱し、生活が停滞させられたか(民主党政権は政・官・マスコミ一体になっての総叩きによる側面も全くないとはいえないが)、その反省の上に立って、来るべき総選挙での投票行動を考えたい。
これでいいのか、日本!(日本の政治!)
大阪の地域政党にすぎなかった維新の会は国政進出を決定し、衆院での過半数獲得を目指している。大政党を脅かすほどの影響力を持ち始めているが、今のところは橋下人気が頼りの政党だ。
次期衆院選公約としていた「維新八策」について、橋下氏は「公約ではない。政治は予想だにしないことが起きる。マニフェストのように細かなことを記す必要はない」との見解を示した。選挙で勝てば、具体的な政策についてはある程度の「白紙委任」が許される、とも取れる。
討論会を見ている限り、橋下氏の顔色をうかがうような人材ばかりだと、党内で多様な意見を戦わせることができないのではと、不安を感じた。にぎやかな演出に惑わされず、われわれをどこに導こうとしているのか、冷静に見極める必要がある。〈「神戸新聞」(9/10)〉
(追)
自民党の谷垣さん、総裁選出馬せず! その旨、ご本人が午前中に会見。しかし昼過ぎのワイドショー。まったくふれられもせず。どのチャンネルも「維新の会」の話に終始(1時過ぎまで)。まさに「去る者は追わず、来るものは拒まず」。打算と駆け引きの中で捨てられて「政治家」失格。が、「人間的には悪くはない」谷垣さんの最後の会見とマスコミの扱い。河野太郎のお父さんと同じ結末でした。