Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

当たり前の仕事

2022年03月27日 06時30分02秒 | Weblog
独立したての弁護士を狙ってくる「お客さん」のこと(雑感)
 「私の師匠は春山九州男先生ですが、春山先生からは「当たり前の回答で救えるお客さんだけを相手にしなさい。」と言われていました。春山先生は依頼者のために徹底的に勝ちを追求する先生だったので、当時は意外に感じたのですが、あとでこういうことかなと思いました。筋が通っているということであれば、法律上は一見難しい話であっても全力を尽くさなければならない。だが、筋のとおらない話、不当な話などをお客さんだからとおもねるような仕事をしてはいけない、と。
 実際、春山先生のお客さんは、皆さん真剣な相談をされる方でした。時たま変な話をもってくる方がきても、すぐに離れていきました。で、大繁盛しています。


参院選街頭演説ヤジ訴訟 北海道警側に賠償命令 札幌地裁
 「道警側は、2人と聴衆との間でトラブルや犯罪に発展する危険性があり「未然に防いだ」と主張。生命や身体に危険が及び、急を要する場合に市民の行為を制止できるとする警察官職務執行法などを根拠に正当性を訴えていた。これに対し原告側は、政権を批判する発言に着目した排除行為で「政治的表現の自由を侵害された」と主張していた。
 広瀬裁判長は現場の状況などから「差し迫った危険性はなかった」として道警側の主張を退け、表現の自由の侵害を認定した。


 霞が関界隈では、ときどき街宣車(?)から大音声で演説をしている人を見かける。
 内容は非常に過激だが、だからといって、警察官が「トラブルや犯罪を未然に防ぐため」有形力を行使するようなことはまずない。
 北海道警の措置は、やはり一線を越えており、普通に考えて違法だろう。
 要するに、道警は、2人と聴衆がもみ合いになった段階で介入するという「普通の仕事」をしていればよかったのだ。
 同様のことが弁護士にも言えるわけで、例えば、「筋のとおらない話、不当な話」を通すような業務はしないことが最低限必要なのだろうと思う。
コメント
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