パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

詩からイメージする風景は?

2009年02月02日 21時36分26秒 | Weblog
ニュースでは浅間山が小噴火したとか
少し不謹慎だけれど浅間山で思い出すのは
詩人、立原道造のこと

確か彼は軽井沢に避暑に来ていて
「火の山」と浅間山のことを詠んだ(ような気がするが)

しかし、あの若々しい、柔らかな、そして静かなソネットに
誘われて軽井沢に旅したときは
そこは自分の思っていたイメージと随分違っていた

初期の童話に近いような詩も、畢生の傑作
「のちの思いに」、「はじめてのものに」なども
そこに詠われる風景は、軽井沢というよりは、
スイスのそれこそハイジの住んでいたような風景が
ふさわしいような気がしてならない
いや自分は始めからそんな風景をイメージしていた
水車小屋も日本風よりは外国のもの
小川も雲もその色はくっきりして、どこか重い感じのする
日本の風景ではなかった

この感覚は、西脇順三郎の「あむばるわりあ」を読んだ時には
確かにギリシア的叙情を感じることができたので
そんなに間違ったものではないだろう(と思うのだが)

ま、どうでもいいことかもしれないが
容易にスイスやギリシアの風景を思い浮かべることのできた
昔はもう戻ってこない
仕方ないが、少し残念!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする