NHK クローズアップ現代で取り上げられ、紹介されていたのが
市民ファンドによる被災地の企業の応援
社会に貢献したいという市民がお金を出し合って
ファンド運営会社を通して企業や生産者を支えるシステムなのだが
そのファンドに参加のきっかけというのが
儲かる、得するというのではなくて
その企業に共感やら感動の気持ちを持つことから始まっている
つまり応援したくなる人、企業にお金を出して
その対価として配当に準ずるものを手にするわけなのだけれど
今のところ、その対価にはそれ程期待していない模様
むしろもっと企業、人を応援したくなっている様子だ
もっともこの姿は本当はあたり前のことなのかもしれない
株にしても本来は応援したくなる企業の株主になるのであって
長い目で成長を見守るべき(?)なのが
今では短期的に儲かる損するの観点だけで売買されている
それは合理的かもしれないが、
どこか危うく違和感を感じている人も少なくない
企業の、あるいは人に対する共感、感動に基づく支援は
個人的な感覚の分野でなかなか一般化しにくい
一般化できるのは数字の世界で、今まではそうすることが
グローバル化に通じ、最先端だと思っていたフシが
日本の中には見られたが、、、
共感、感動、いわば感情的なところから発する思いが
人の行動の新たな指針となっているようだ
(そうであって欲しいし)
日本が震災からの復興と言う時
その復興後の姿は決して以前のGDP、あるいは経済至上主義ではないはず
心ある人は多少の甘い夢を持って、経済的には世界2位でなくても
もっと心情的に住みやすい国の姿をイメージしている
ただ、この感覚を今の現役で経済界のトップにいる人が
本当に理解できているかが
多少疑問だ
話は変わって、原発反対を訴える市民の多くは、
それによって自分たちの生活が不便になること
それどころか経済的に不利益を被るかもしれないことは
覚悟しているはず
そう、市民の気持ちはもう経済至上主義ではない
もちろん人に気持ちはいい加減で、移ろいやすく
状況に流されやすく、自分に都合のよい方向にしか向かないが
それでも短期的とはいえ、不便さは甘んじて受け入れる覚悟
そのほうがヒヤヒヤしながら生きるより良いと思っているのではないのか
高齢化も知らないうちに日本は世界の先頭を走るようになってしまった
先頭を走るのはパソコンの世界だけでなく
共感や感動、感情の交流のある住みやすい世界を作ることが
もっと価値有ることのように思えるのだけれど、、、、
(またまた何時ものごとく、話は脱線、逸れてしまった、駄目だな!)