パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「諦めない」も経験から

2011年07月18日 19時32分43秒 | サッカー

ワールドカップ女子決勝 日本対アメリカ

延長戦前半、決定的な点を入れられたとき

間に合わなかった鮫島・熊谷はがっくりしていなかった

そういえば、最初の失点の時も

ショックの様子は見られなかった

 

最初に同点に追いついた時も宮間は何事もなかったように

特にテンションを上げることもなく試合に入っていった

 

「諦めない」

これは言葉で言うより実はなかなか難しい

サッカーのように点の入らないゲームでは

1点の重みは半端ではない

だからショックを受けても(まして時間がないときに)

ある程度仕方ないかもしれない

反対に妙に興奮状態で点を奪いにかかっても

それは普通にありそうなこと

 

しかし、今回は妙に落ち着いて

今出来る事を淡々とやっていた

この姿勢こそが真に「諦めない」ということ

ドイツがスペイン大会でフランスとの準決勝で見せた

凄まじい粘りにも通じる

 

先程のインタビューで宮間が

「サッカーでは先制されて追いかけるシーンは度々あること」

と平然と答えていたが

この気持ちが皆が持てるようになるには

なんと多くの経験をしなければならなかったかを思うと

単に「諦めない」ということは

精神論だけでなく共通の認識、経験として体に染み付けることが

とても大事なことだと思う

 

とりあえず、諦めなければなんとかなるかも!

と思わせたことの意義は大きい

 

ところでさすがアメリカは世界ランキング1位

早くて強かった

今回はイマイチの調子で評判は高くなかったと言うが

ここ一番は勝負強い

 

日本はパスワークが準決勝のように上手くいかなかったが

アメリカの攻撃が強いのとプレスがきつかったせいもあるが

失点を恐れて選手間の距離がチョット離れてしまったのではないのか

バルサやスペインは選手間の距離が短く

相手にボールが取られたときも直ぐに近くの選手が

カバーに入って次の攻撃のパスの成功率を下げている

 

もちろんそれだけに一旦裏を取られれば

失点の可能性は高いが

あれもこれもは望むわけにはいかず

攻撃は最大の防御を実践しているわけで

本当は日本女子もその姿勢を貫いて欲しかった

 

といっても、つまり自分たちの戦い方でなくても

そこそこの戦い方ができたことは

やはり実践的なポテンシャルの高い良いチームだった

ということ

 

ところで宮間のPKの落ち着き

全ての時間の流れを断ち切るような

あのようなプレーで

今日はもらった!

と思ったのは自分だけだったのか?

 

澤はあの時間でいれたのはとてつもなく凄い

最初はヘッドと思ったが

アウトサイドのキック

そういえば以前にも彼女のあのようなプレーを見たような記憶がある

 

出会い頭ではなく技術の賜物になっているところが

素晴らしい

 

さあ、男は先をこされてしまった

もっと頑張らなくては!

サムライジャパン

 

コメント
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