パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

働かないアリに意義がある

2011年07月26日 20時48分06秒 | 

進化生物学者 長谷川英祐著

メディアファクトリーから発刊された新書

 

タイトルから想像できた部分が半分

読み進むうちに紹介される真社会性生物の不思議な生態に

興味深かった部分が半分

この手の本では「ゾウの時間ネズミの時間」に並ぶ面白さ

 

よく出てくる利己的、利他的の言葉

普通遺伝子は利己的な働きをする(?)にもかかわらず

脳の体積の小さな、およそ刺激に対する反応しかしないような

生物が利他的な活動をするのは何故か?

 

時間をもう少し長いスパンで見れば

それらの行動は種の保存に役立つ行動をしている

そうした例が次々と紹介される

それにしても生き物たちのなんと多様なこと

 

人間社会が大きな脳を使ってコミュニティーを作り

そこでいろいろな問題に突き当たるのは

実はこの本で見られるような指向性から導きだされるもの

とまで思い至る、、

 

時間の矢

それは一方向に進み

生物はどういう訳か変化に対応する

 

またしても人間だけが生物の霊長などと

威張っている訳にはいかない

と言う気に(自分は)なったが

 

 

コメント
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