進化生物学者 長谷川英祐著
メディアファクトリーから発刊された新書
タイトルから想像できた部分が半分
読み進むうちに紹介される真社会性生物の不思議な生態に
興味深かった部分が半分
この手の本では「ゾウの時間ネズミの時間」に並ぶ面白さ
よく出てくる利己的、利他的の言葉
普通遺伝子は利己的な働きをする(?)にもかかわらず
脳の体積の小さな、およそ刺激に対する反応しかしないような
生物が利他的な活動をするのは何故か?
時間をもう少し長いスパンで見れば
それらの行動は種の保存に役立つ行動をしている
そうした例が次々と紹介される
それにしても生き物たちのなんと多様なこと
人間社会が大きな脳を使ってコミュニティーを作り
そこでいろいろな問題に突き当たるのは
実はこの本で見られるような指向性から導きだされるもの
とまで思い至る、、
時間の矢
それは一方向に進み
生物はどういう訳か変化に対応する
またしても人間だけが生物の霊長などと
威張っている訳にはいかない
と言う気に(自分は)なったが