デカンショー節で有名な
デカルト・カント・ショーペンハウエル
その中のショーペンハウエルの大著
「意志と表象としての世界」
この手の本は慣れと忍耐と集中力が必要
しかし、読んでいると時々、ツボにはまって
興味深いフレーズに巡りあう
現在読み進めているところだが
いやー、正直大変だ
くどいくらいに厳密な思考・定義付け
言わんとすることは分かるようなわからないような、、
何かの解説に仏教に影響を受けたとかあったけど
なるほど、そうかもしれない
と思えないこともない
この人、自分にはニーチェより肌に合いそう
フッサール・メルロ=ポンティ・ベルクソンあたりが
自分には理解してるかどうかは別にして
フィットする人たち
ところで今日は、その本文ではなく
解説書にあった文章で気になった部分を、、、
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現代とは、共有されるべき規範を喪失し、自分以外に
依拠する事のできる価値を持たず、それが自由の名の下に
享楽的消費と孤独な空白感へと分極化してきた時代である
と考えている。
自己中心享楽主義によって人と自然への配慮を忘れた現代は
人間環境、自然環境を加速度的に破壊してきた。
しかしほかならぬこの自己中心的享楽主義が同時に、大衆消費を
活性化する故に許容され、歓迎され、結果的に自然環境と人間環境
への負荷を増大する。 etc
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上記の文は本論には無関係だけれど、この文章に出会ったことは
この本の購入の元をとったかもしれない
現代は想像以上に生きにくい世界なのかもしれない
今更昔のようにシンプルな生き方はできないかもしれない
しかし、残念ながらここ最近のこの国の政治・メディア等を
眺めていると「他人任せの民主主義」はもう駄目だなと
思わざるをえない
この他人任せの民主主義を乗り超えるためには
個々の力・判断力がアップすることが望ましいが
その手段としてのこの手の哲学本等が役立つかもしれない
と考えるのは楽観的すぎるか?
しかし、ショーペンハウエル、予想外に面白い!