パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

東京オリンピックが目指す未来は魅力的か?

2013年09月05日 19時01分36秒 | あれこれ考えること
あと数日で2020年のオリンピック開催場所が決まる
前回のエントリーと違って今回は国民の支持も多いようで
メディアも騒いでいる

もし東京にオリンピックが再び来ることになったら
その仮定のもと様々な試算がなされて
経済効果 少なく見積もって3兆円、多く判断すれば6兆円
その具体的なものとして今は原っぱ(?)が選手村に
そしてオリンピック以後はマンションに
その他インフラも更に充実が見込まれる
アベノミクスの第3の矢、成長戦略はこれでバッチリ
万々歳!
こんな感じが多いけれど
果たしてどうなんだろう?

首都機能移転と言う話、リスク分散の話は
一体何処に行ってしまったのか?
これでは益々東京集中に拍車がかかるだけではないのか

田舎にいて東京の感覚に染まっていない自分は
そもそもオリンピックが来ることによって
開かれるであろう未来にそんなに魅力を感じない
(確かに本物の戦いを直に見ることは貴重な体験になる
 しかし、それが東京であることは不可欠か)

未来、年齢を重ねた自分は単純に
人間の能力は限界がなく夢に向かって進んでいける
などとは思えなくなっている
限界は存在する
自然はいつも想定外
人間の作り出すものはいつも不完全

勿論、絶えず前に進まざるをえない人間の運命みたいなものも
分からないではない
しかし、その前に進む姿がどうしても
世間が思い浮かべようとしている世界とは違う

今年は異常気象が続いたせいで
異常気象から天変地異と言う言葉に格上げされたようだが
この気象で思い出すのが「ノアの箱舟」のエピソード
何かの怒りに触れて大洪水になった世界

連想は続いて「バベルの塔」
今人間が試みようとしているのは「バベルの塔」ではないかと
ついつい思ってしまう
原子力発電、更なる都市の集中、先進国の新興国への搾取
それらはちょっと人間のコントロール範囲を超えていないか?

ということで、何故だかこんなことを想像させる
東京オリンピックは
何故か怖い世界を招きそう
(と思うのが杞憂であればいいのだが)

コメント
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