パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

時間との戦い

2013年10月28日 20時24分58秒 | あれこれ考えること
陸上競技におけるタイムを競うことではない
仕事の締め切りを守ることでもない
また物理学上の抽象概念を扱うことでもない

自分に与えられた時間との戦い
それこそが人生の最大の戦いではないのだろうか

多くの人は学生時代は勉学、
仕事に就けば仕事で時間の使用は制限される

その場を逃げたいがために
自分のやりたいことはこんなことではない
と思ったりするが
いざ、さあどうぞ!
と時間を与えられると喜ぶのは最初のうちだけ
次第にその自由さが辛くなる

すべきことを自分で探す
窓際族が仕事を取り上げられ
黙々と自分の時間との戦いに強いられるのは
かなりストレスの貯まることになる

結局人は何かに強いられている方が
一見不満そうでも幸せなのかもしれない
と思ったりする

カラマーゾフの大審問官もそんな事言ってた(?)

すべき事を指定され、期間内に成し遂げることは
条件が厳しければしんどいかもしれないが
それよりももっと難しいのは
自分で成すべきことを探すという行為

多作であったモーツァルトもバッハも大半は
委嘱されて作り上げたもの
(ジャンルも期間も制限されて)
時々止むに止まれぬ創造の衝動に突き動かされて
その時代を飛び越えた作品を作り上げたが
問題はここのところ
ベートーヴェンはおかしな人間で
自分の衝動に正直な行き方を通してしまった
(マンのファウスト博士にベートーヴェンの
 狂気みたいな衝動のシーンがあったような記憶がある)

時間との戦い
決められたことを成すことの如何に楽なことか
自分も含めて老人の膨大な(?)時間
この時間の使い方、時間との戦いを楽しむことにしよう

有意義な使い方をして世間に認められる行動をしてもよし
言ってばかりでなにもしないで何も残さずに終えるのも良し
そう何も成し得ないとしても
自分の自分しか分かり得ない精神は
この勝ち目のない大変な戦いを
楽しんでいるといえるかもしれない
(一体何を言ってることやら)

コメント
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