パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

過去を引きずるのは男

2013年10月25日 20時38分48秒 | あれこれ考えること
歌謡曲(演歌)の中では女は献身的に耐えて偲んで
男を思うみたいな状況が描かれているが
どうも実態とはかけ離れているのではないか

そのような歌詞があるのは
作詞家の希望とか望んだ世界に過ぎないのではないか

もっとも最近の若い人達の歌はもっと
オープンな感じで、例えば失恋や
演歌の歌と同じような状況であったとしても
人生こんなことあるよね
くらいな感じで彼らの言うポジティブな雰囲気に満ちている

ただ、単純にポジティブなだけの感覚よりは
おもいっきり落ち込んでしまう経験も長い人生のうちには
悪いことではないと思うが、これは余計なお節介か

ところで、失恋とか別れであとを引くのは絶対男のほう
女々しいという態度ではなく
忘れられない思いが多分女性よりも多い
女性は案外簡単に割り切ったり忘れたり出来るが
男はそういう訳にはいかない

と、ここまで来てやっと本題に
オルハン・パムクの「雪」
ここ数年で読んだ小説の中ではピカイチだが
細密画のような描写もすごかったが
読んで数年経って印象に残っていることといえば
男は引きずるということ
そのやり切れなさが結局は破滅へと自分を導くのだが
彼がそうした気持ちは理解できないものではない

この本の読後は一時期のフランス映画を見た後と似てる
どこかぐさっと苦い印象を残して、、、

それにしても基本的には多くの人が言うように
男はロマンティスト、女はリアリスト

でもこれは生物としての役割上
仕方ない性質なのかな
コメント
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