パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

話せば分かるか?

2014年02月06日 20時15分22秒 | あれこれ考えること
外国から自分がどのように見られているか
どのような人物像としてイメージされているか
安倍首相は関心がないらしい

日本国内にいるとゆっくりと変化しているみたいで
気づかないこともあるが
ちょっと外から眺めてみると
外国(メディア)の指摘が案外当たっているかも知れない

特定秘密保護法案の強行採決
靖国神社の参拝
侵略の定義はまだ正確にはなされていないなどの発言
PKO活動での韓国軍隊への銃弾の貸与
積極的平和主義の標榜
憲法96条の改正への思い

客観的に見ればこれらの言動・行動は
確かに右っぽく見られても仕方ないかもしれない


アメリカでさえ非難轟々の靖国神社参拝だったが
「しっかり説明をすれば理解していただける」
と安倍さんは繰り返すだけ
そこには、自分らの言ってることは間違っていないから
話せば分かると言う前提がある
しかし、それが通じるのは相手に聞く耳が有るときだけ
聞く耳がないときにはそれは通じない
通じないどころか、それを否定する理由をしっかり探して
全面的に反対するのがオチ

こんなことは実生活上どんな大人も経験すること
自分が正しいと思うことを表現するのはいいが
好ましい結果を得るには
その方法をもう少し考えないといけない

靖国は日本のために命を落とした人々に
御霊安かれと祀るところで
リーダーとしてその人達に手を合わせるのは
人として当たり前で同様なことはどの国も行われている
が安倍さんの理屈

しかし戦争を始めた人、捕虜にひどい仕打ちをしたとされる
A級戦犯者がそこに祀られている以上
その人達にも「ご苦労様でした」と手を合わせるのには
日本人としても何か割り切れないものが残るのではないのだろうか

そのA級戦犯が不公平な裁判で決めつけられているにしても
戦争を起こしてしまった事実は変わらないし
日本が敗戦国であり、勝者の理屈に沿わなければならないのは
仕方のないこと

しかし、勉強不足かも知れないが何故A級戦犯の人と
戦争の犠牲者と一緒に祀られているのだろう
分祀すればいいと思うのは自然の考え
なにがそれを阻止しているか分からない
神様のことを人間が簡単に都合よく決めてはならない
とでも言うのだろうか?

日本人にも納得できる説明ができるのだろうか?

安倍さんのFacebookに靖国参拝をした時に
「いいね!」が沢山あったという
いいね!をした人は
日本のために命を犠牲にした人に
手を合わせるのになんで外国からあれこれ言われなきゃ
いけないのだ!
日本のことは日本で決めて何が悪い
くらいが(想像するに)考えたことではないのか
彼らは今の靖国に参拝することは
戦争を始めた人にも手を合わせている
と言う事実をどのくらい重要視しているか大いに疑問

何も外の国のご機嫌を見ながら行動しなければならない
というのではない
ただ客観的に理屈の合わないことを続けることは
外国の人々には説得力はないだろう

話せば分かる
聞く耳が有るかどうかだけでなく
そこには自分だけが絶対正しい
といったおごりの姿が見えないか?

ここの部分が何となく安倍さんの行動に見え隠れするので
他国の人はちょっと距離をおいているように見える
と感じるのは少し言い過ぎか?

気をつけないといけないのは
時代は知らないうちに変わってしまうということ
ドイツはナチがあんな風になるとは思っていなかった
それどころかブレーキをかけることはできると思っていた
しかし歴史はそうではなかった

歴史から何を学ぶか
他人の経験を自分の経験として
想像力を働かせて危機は未然に防がなければ

正直、時代が少し悪い方向に進みそうな気がするのは
いらぬ心配か?(そうであればいいが)

コメント
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