パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ザッケローニ監督は間違ったか?そして、応用力不足

2014年06月21日 09時48分23秒 | サッカー
第1戦、コートジボワールの逆転負け
勝つしかないギリシア戦は数的優位を生かせず引き分け
冴えない日本代表のパフォーマンス
誰かが責任を負わなくてはならないが
それは直接プレーするわけではないが
監督であるザッケローニに集中砲火があっても仕方ない

勝てば褒め称えられ、負ければ作戦が悪いとか
交代のタイミングが悪いとか非難轟々
それが監督の仕事、立場なのだからそれは仕方のないこと

ところで少し振り返ってみると
第1戦のスタメン
ワントップは大迫
真ん中は定番どおり
ボランチは山口と長谷部
長友、森重、吉田、内田
そしてキーパー川島は妥当な選び方

フィジカル、スピードに長けたコートジボワールに対して
いつものように左サイドから高い位置で攻撃できれば
コートジボワールの右サイドは攻撃回数が減るはず
積極的な守備というわけだ
ワントップも柿谷ではなく体格の良い大迫を選んだのも
対戦相手を見れば間違いではない

山口と長谷部も最初から遠藤では守備力、走力に不安があるので
これもまた妥当
バックスも今期低パフォーマンスの今野より森重を選んだのも
理解できる

しかし、これらは全てうまく行った場合でのこと
いつものパフォーマンスをしてくれた上でのこと
そしてそれが上手くはまった場合でのこと
しかし勝負は生き物
相手は弱点をついてくるし、スカウティングもきっちりしてくる
つまり日本の左サイドが攻撃の中心ならば
そのサイドからの攻撃を増やして日本の力を削いでしまう作戦を
取ることになった

そこに各人の体調、メンタルの不安要素が追加されてしまった
いつもの香川のパフォーマンスはなかったし
岡崎もひたむきに走るがどうも最後のところでいつものキレがない

となるとゲームプランは崩れてしまった
前提となる良いパフォーマンスができていないから
打つ手は後手後手となってしまう

確かに、第1戦はみんなよくなかった
慎重になりすぎだったかも
それが何故か?
はたして監督に責任があったか?

第2戦のギリシア戦
香川の代わりに大久保
森重の代わりに今野
これは変なスタメンではなくギリシアを想定し
第1戦の反省を踏まえたフォーメーション
つまり左サイドをつかれることが多かったので
走力、守備力もある大久保を使って
ワントップは引いてスペースのないギリシアには
一瞬の隙を狙う柿谷より大迫のボールの収まりを優先したのだろう

ということで、予想ではうまくいくはずだった
いつものパフォーマンスをしてくれれば

しかし、そうはならない
そうはさせてくれないのが相手のある勝負事

以前から心配したが大久保と岡崎を併用すると
上手くいかない気がしていたが
大久保の存在感が岡崎のプレーを消していたのでは

つまり大久保はいい意味でシュートの意識が高い
持てば多少の距離からも打っていく
だから大久保が入った攻撃はダイナミックに見えても
日本が今までしてきた攻撃とは違う
そして前目の選手がテクニカルな選手より
フィジカル的な要素を優先したため
細かな攻撃はできなくなった

ギリシアも勝たねば次に進んで行けないから
必死で攻めてくると思ったが
チームカラーは変わらず大久保の守備能力よりは
攻撃能力の方ばかりが目立つことになった
となると組み合わせでの攻撃が出にくくなる
岡崎が走る時にシュートを打ってしまったり
もうワンテンポ崩すアイデアを出す前に結果を出してしまっている
ここの良し悪しの判断は難しい
シュートは打たねば得点できないが
勢い、感情のままに(本能のままに)撃つのは
一見派手ぽくていいが実は日本らしくないのかもしれない

繊細なパスによる崩し
これをするならスペースがなくても
スキルフルな選手を選んだほうが良かったかもしれない
つまり香川に最初からチャンスを与えるとか
足元の上手い交わすことに長けた柿谷も香川、本田、長友とは合わせやすかったかもしれない

だが全ては結果論
想定したイメージは悪くなかったが
結果が伴わない

そんな時は、どうするか
結局日本人の悪いところが(良い所と裏表)
出てしまった
真面目すぎる、言われたことしかしない
シュートを撃たねばと言われると、とにかく撃つ

しかし、試合なんて生き物で
上手くいかないことのほうが多いはず
そこで如何に対応するかが本当の実力

ここでの能力が欠けている
気持ちは熱く、頭は冷静に、、
この気持のコントロールと具体的な対応のアイデア不足
このあたりが結果に結び付けないところかな

さて残り一試合
ここまで来たら鉄板のスタメンで行ってほしい
つまり

      柿谷

香川    本田    岡崎


   遠藤    長谷部

長友 今野   吉田   内田

      川島

原点復帰でこれでいく
途中で遠藤から山口か青山
柿谷から大久保
岡崎から清武

つまりひ弱でもパスのうまい選手を使っていく
フィジカル勝負は外国人相手には正直難しいので
うまくいくことを想定して
パスとアジリティを活かした攻撃をする
つまりはこれが日本の攻撃パターンだったはず

攻撃も守りもいいように
これは今の日本の実力では無理
ならば当初掲げたように攻撃一辺倒でやるべきでは

しかし選手を選ぶのは監督
その監督の意図を考えながら
選手は自主的にどんなプレーが出来るかが
本当の勝負

上手くいかないのは当たり前
相手は上手く生かせないようにしているのだから

日本はサッカーを愛し過ぎている
勝負に勝つための方法、メンタリティに欠けている
と評したのはどこかの国の選手
たしかにそうかもしれない
コメント
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