3月から始まって、6月、9月と新城市議会の傍聴に出かけている
行われているすべてを傍聴している訳ではないが
3月の時の、何がどう行われているのか全然わからくて
ただ想像力に任せて推論しているだけの状況とは違って
今はそれなりに全体像が把握できるようになっている
慣れてくるといろいろ見えてくることがある
昨日(9月7日)は一般質問
現場にいて、ナマで見聞きすると議事録や映像では見られない
議員の個性とか熱気みたいなものが感じられる
この熱気は質問する側が行政・市長にチェック機関としての機能を
果たそうとする時に迫力ある質問の時間となる
国会における与党の質問と野党側の質問の違いのようなもので
市議は難癖をつけるというのではなく、きちんとチェック・監視するためには
まずは疑いの目で見ることも肝心なのかもしれない
それに、すこし無責任かもしれないが市議の質問とのやりとりは
そのほうが面白い
市議に与えられ質問時間は60分とか40分とかいろいろで
予め傍聴者にも質問の内容がプリントされたものが配られる
もちろん質問に答える側にも提出されているので
この質問に関しては答える行政側は答えを準備しておくことができる
60分と言う時間は長い(少なすぎると感じる議員さんがいるかもしれないが)
通告の質問と答えだけではすぐに終わってしまう
質問者の力量が発揮されるのはひと通りの答えが終わってからの
再質問からで、ここのツッコミ方の鋭さ、迫力が勝負
ここでさらなる深い再質問をするためには
法律的な多岐にわたる知識と質問に上がっている課題に対しての
相当量の情報が必要となる
議員さんはスキルアップを常々個々で取り組んでいかなければいけないことは
こうしたことから明らかになる
答えるのは何年もその仕事に関わって法律的に詳しいプロ
そのプロの仕事に市民目線からの質問を展開し
形だけのものに終わらせないためには
本当に何か使命感に満ちた熱意が不可欠とつくづく感じる
さて質問の具体的な内容について
自分が傍聴者したのは、山崎議員、白井議員、小野田議員、加藤議員の4名
その具体的な内容については、ここでは書ききれないし
余りにも多岐にわたっているので、感じたこと、確認できたことを中心に挙げてみると
山崎市議の発言のなかの特徴的な言葉は「政治判断」
庁舎問題も産廃問題も最終的には市長の「政治判断」
市長は選挙で選ばれているので、そうした判断をする権限があり
いつかはいなければならない というものだが
考えてみると、庁舎問題も産廃問題もここまで問題が大きくなっているのは
市長の判断が市民の感情とずれていたことの現れではないのか
まして住民投票はそのことをはっきりと明らかにしている
最終的な武器(?)「政治判断」が市民の声に沿うものでないと
また新たな混乱が起きるのではないかと危惧する
白井議員の質問は産科開設と設楽ダムの問題
特に前者は、知らないうちに進められる行くやり方についての
反対意見
実際の当事者であるお母さん方のニーズは聴いたのか
聴いたとしたらどのような意見があったのか
産科の開院は一般論からすれば問題ない良いことのように見えるが
その費用負担とか現状のお母さん方の要望を前提としないで
進めていくのはどうなのか
この進め方は、庁舎の進め方に通じるのではないか
まだまだいろいろあったが、いつもの熱っぽい話が続く
小野田議員は女性らしい視点からの質問
女性活躍促進と特別支援教育について
男としての自分には知らなかった問題を示してもらったが
一番覚えているのは、ピント外れかも知れないが
「市は情報を提供した段階で市民に伝わっていると判断していないか 」
と言う指摘
広報「ほのか」、防災無線、ティーズ、その他関連印刷物を
公にした時点で市民の理解・了解は得ていると判断していないか
これに対して企画課は、自分たちの伝え方の不十分さを認めている
「私たちが正確に伝えようとすると、どうしても文字が多くなってしまって
(結果的に読みづらく分かりにくいものになっている)」
翻って庁舎問題で住民投票にまで至ってしまった問題は
市民合意を求めた各種の働きかけにもかかわらず
結果的には市民に伝わっていなかったことの現れ
それは広報の表現の仕方が悪かったのか、それとも別の理由によるものか
これは総括されずにいるので、また同じ問題が起きるかもしれない
加藤市議は住民投票の中心人物であり実務協議にも参加されたかたで
質問はこの庁舎問題についてのことが中心
いろんな視点かた質問が出されたが
質問の答えとして確認できた重要な事は
市が発表している「新たな市民合意」というものが
先の小野田市議の指摘にあるように、市側の見直し案の提示
その細かな部分の説明書の郵送で完了している、とは考えないこと
つまり、見直し案の市民に対する説明はするが、それが市民の合意
とは安易に判断しないということ
それで、あたらに市民が見直し案を提出するならば
門戸を開けて受け入れるという答え
この2つの確認事項は重要
また気になる山下設計への設計指示
面積等はまだ行っていない(?)との答え
これは本当か嘘か、市民も議員も言われた言葉を信じるしかないが
こんな風に疑いの目を持たれること自体が問題で
本当は市としても何故住民投票になってしまったのか
総括は必要だと思ったりする