我が家にはレコードプレーヤーがある
今まで集めたものを無駄にしてしまうのはもったいない
との思いでレコードを残しているのだが
最近は中古レコードの安さにひかれて増えるのはレコードばかりになっている
もちろん音の良さも忘れることはできない
ところで、自分の部屋で
CDを聞いた後レコードを聴く
しばらく何も聞かなかった後CDを聴く
レコードを聴いた後CDを聴く
このそれぞれの場合の印象が随分異なる
最初にCDを聞いた後にレコードを聴くと多くの人が言うように
何かしらあったかいホッとするような気がする
そしてそれは気のせいかもしれないとも思ったりする
次にしばらく聴かなかったあとCDを聴く
別に問題は感じない 便利でそれなりのスッキリした音
特に便利さがありがたいと思う
一番困るのは、レコードを聴いた後CDを聞いた時のこと
なにこれ!
音がスカスカ、情報量が圧倒的に少ない、中音部の迫力がない
そんなガッカリした思いになることが多い
レコードとCDで同じものを持っている場合はレコードを優先して聴く
CDしか持っていない時はレコードからCDに切り替えるのだが
レコードを聴く耳が出来上がった後のCDは本当に最悪
音量をあげても増えるのは音量だけで
音楽の情報量は空虚なまま
これはレコードとCDの規格の違いによるものか
それとも自宅のシステム自体が
レコード再生の方に費用をかけているせいなのかが分からないが
現実の話、それなりのレコード再生の機材を用いたものは
CDよりもずっといい音(自分にとって)がする
CDは今の技術のことだからそんなはずはなかろうと
時折オーディオショップで高価なCDプレーヤーなどでの
再生音を聴くと、静寂からの立ち上がりとか一つの楽器、声の
削ぎ落とされたきれいさは感じるが、どうしても音楽的な感動には至らない
それでもCDプレーヤーにレコードプレーヤー並みの金額を投資してみれば
CDでもこんな不満足にはならないかもしれないと考えたりするが
もうオーディオに費用をかける余裕がなくなってきている
もともと、オーディオの病気にはならないつもりでいた
何かを変えると変化があり、それはそれで面白い世界かもしれないが
自分が聴きたいのは音響ではなく音楽
そして身の丈にあったシステムで諦めることにしている
そしてそれで良いと思っている
しかしそれにしても、レコードを聴いた後のCDの音
この落差を考えると、技術は本当に進歩しているのかとさえ思う
(CDが便利なのは認めるけど、大事なのは音楽の方、それを犠牲にまでして
推し進めるのは豊かなことなのか?と思ったりする)
ちなみにシステムはレコードの方の入力部は
カートリッジ DENON 103
プレーヤー ノッティンガムハイパースペース
フォノイコライザー EAR 843P
CDの方はプレーヤーが
MUSICAL FIDELITY A3.2CD
アンプは一緒なので省略
確かに比較するには不公平な価格差
価格差からすればレコードの方にそれなりの実力を
発揮してもらわなければ吊り合わないのだろうが