パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

新聞記者は社論に賛成だった?反対だった?

2015年10月21日 11時07分05秒 | あれこれ考えること

週刊誌は時としてセンセーショナルな視点だけでなく
物事の本質をついた興味深いテーマを取り上げる
コメダ珈琲で手にした週刊ポストの中にこんなのがあった

なかなか興味をそそられる記事だ
読売新聞の会社の中にも中日ドラゴンズのファンがいるかもしれない
反対に中日新聞のなかにも巨人ファンがいるかもしれない
このくらいの話題なら社内で声を出してもなんら問題はなさそうだが
こと新聞社自身が安保法案のように
ある方向性を出して突っ走っている状況下で
自分のほんとうの意見を言えるものだろうか
(そもそもそんな話は社内ではしない可能性がある) 
アンケートによれば多くはそれぞれの社説に賛成だが
中には少なからず反対の人間もいるという
至極当たり前の結論だが、問題はそれを公に口にすることが
できるかどうかということ
アンケートの回答は当然の事ながら匿名
匿名だからこそ答えることができたに違いない 

個人の判断力に従うことは現実には難しい
そもそも弱気な人は自分の判断が正しいのか不安に思う
判断を下したうえでそれに伴う責任を負うのは御免被りたい
誰かが決めたことに従っていくほうが楽と考える

個人のフト思いついた意見を周りの環境の中で
抑えることは実はストレスが溜まる
色んな意見を持つということは、生物が生き延びる選択肢を
増やしていることであって半ば必然のことらしい

それにしても、知らないうちに自分で規制して
大勢の意見に反対しないようになりがちなこの国の人びと
本当なもう少しへそ曲がりの人が色んな場面で
多く出たほうが良いのかもしれないと思ったりする 

週刊誌はなかなか腹をくくった企画をするのもで
ある面では新聞社よりも取材力があるかもしれない 


 

 

コメント
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