パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

借りてきた本と購入した本(意識は傍観者である)

2015年10月16日 22時15分51秒 | 

図書館から3冊借りてきている
返却期限は10月末
読み終えるつもりでいても、いざ現実は気分が乗らなかったり
目がしょぼついたり、根気が続かなかったりで
どうも読み終えるのは難しそう
借りてきたのは万葉集絡みの入門編、小林秀雄絡みの本
それに梅原猛のヤマトタケル

ところが先日名古屋に行く機会があって
ついMARUZENをのぞいて本を購入してしまった
その本が「意識は傍観者である」デイヴィッド・イーグルマン著
(ハヤカワポピュラーサイエンス) 
それにニュートンの「虚数」

これが面白そうで、ついつい借りてきた本は後回し
今は特に「意識は傍観者である」は本当に興味深い

脳科学の最前線の見地から人の行動、意識を解説していく
それはかつては哲学と言われる分野のことでもあった
大げさに言えば「色即是空」を西洋的な分析的な思考方法で
説明しているとも言える(?)
野球で外野手がフライをキャッチするまでの過程は
音、角度、ボールの着地点を理性的に(?)
予想してなされるものではないらしいこと
雛の雌雄判別のテクニックはそれを言葉で教えようとするとできなくて
結局は実際にやらせてみて、良しとかダメとかの経験の繰り返ししか
身につけられないとか
その他いろんな例がふんだんに紹介され、脳科学の分野から
意識の事柄や心理学、哲学の分野まで話は及んでいく

読み終えたらここでアップする気でいるが
本当に面白い 
こんなにおもしろい科学関係の本は久し振り
この手の興味深い本は
「自然界における左と右」
「不思議な数eの物語」
「ゾウの時間ネズミの時間」 などがあるが
少し残念なのは日本人のライターでこの様な本が
書かれていないこと
(ゾウの時間ネズミの時間は日本人の作品だが)

それにしても、やっぱり自分で買って読もうとする本は
借りて読もうとするものより、ずっと読みたい意欲にかられる
こうした面白い本を見つけるとなにか得した気がする
 

コメント
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