なんら関係ないように思える2つの事件
横浜マンションの傾き事件とフォルクスワーゲンの
ディーゼルエンジンの不正
これは、(組織の)人間が何をしでかしてしまうか
と言った視点に話を絞ると共通の問題と見ることができる
両者とも追い詰められていた状況
(社会から、社内の上司からなどなど)
外から見ればなんでそんなことをしてしまうのか
と馬鹿げた行動に思えるが
いざ当事者の立場となった時に間違いなく自分は
そんなことはしない!と言い切れる人間はいるだろうか
間違いを犯した人物・企業を弁護しているのではなく
ただ人という存在は間違いを犯しやすい存在ということ
間違いを犯した人物が特別な人物ではなく
普通の人がどうしようもなく
してしまうかもしれない可能性であるということを
人は思い出したほうが(自覚したほうが)良いのではないか
個人は個人としての考え方があるとしても
ある組織に所属していると人は当たり前のように
組織防衛の(まるで本能のような)行動を起こす
それが社会的にまともであるか無いかは関係なしに
理屈として自分を、家族を守るためと言う理由などもつけて
これは性善説とか性悪説の捉え方というのではなく
人はそのどちらも持っているということ
普通の人間が何かをしでかしてしまうことを
歴史や小説の中で紹介しているが
こうした人に関する十分な認識とか考察なしに
効果的な生き方とかハウツウものだけで成長した人物が
いざ世の中を仕切ることになったとしたら
それは怖い世の中になってしまいそう
大学で人文系が実生活に効果的でないという理由で
排除されそうだったり
政治屋さんの専門知識はあるかもしれないが
人としての肝心なものが欠けていそうな雰囲気を見るにつけ
すこしばかりこの国の将来が心配
組織の中にあっても自分の心の奥深いところから
湧き上がってくる気持ちに従うことができるか、否か
どんな人間も結局はいつかこの問題に深くかかわらなければ
ならない時が必ずやってくる
その時に、正しい判断ができるようにしなければ
自分だって、土壇場になればどんな判断をするか
正しい判断ができるか、残念ながら自信がないが