パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

首長が書いた本

2016年05月21日 08時40分29秒 | 

ある人から2冊の本を借りた

いずれも首長の書いた本だ
左は現新城市長が、右側は本を貸してくれた人の出身地(今は新城市民)の
長野県の小さな村(泰阜村)の首長さんの記した本だ

左側は、自分が新城市民でもあるし、また少し理由があって
読まなければならない気持ちになっていたので(買ってまでは読みたくない)
正直なところ借りられたのは助かった

本の高い評価が、もう一度繰り返して読みたい と言うものであったとしたら
右の「安心の村は自立の村」はその例の一つだ
何も難しいことを言っているわけではない、自分のやってきたことを述べているだけ
だが、それが、その行動力、熱意、知識についつい惹き込まれて
ページがドンドン進む
そして先へ先へと速く進みたいために、つい読み方が雑になったこともあるが
それでも、何度でも読み返して勉強しようと言う気持ちにさせられる

小さな村だからこそできたということもあるかもしれない
それがそのまま、新城市に適応できるかどうかは疑問かも知れない
それでも、参考になることはいくらでもある

この本の中の内容は

現実的、しかも行動力、それも村民納得の上で!
少しばかり例をあげて紹介しようと思ったが、
いろいろ浮かんできすぎて、もう一度読み返さないとまとまらないかもしれない

こんな風に感動したものだから、自分が関与しているグループに
以前、前松坂市長を招いて勉強会をしたように、次はこの本の著者である
松島貞治氏を招いて話を聞いてみたいものだと提案してみた 

ところが、この方は自分は知らなかったが有名な人らしく
既に何かの機会で新城市にも来ているらしかった
でも、現実的な話が聞けそうだし、、
それにこの本は勉強の材料として使えそうだし

さてもう一つの本「自治する日本」
あの人の話している声をついつい思い浮かべながら読んだ
雄弁で淀みなく広範な知識はいつものようだ
(この辺りは素晴らしい才能)
でも読み返そうとは思わなかった

自分にとっては首長の実績に基づく内容と想像していたのが
彼による民主主義の講義の様に思えて仕方なかった
もちろん自分の行ったことも記している
だが、それもまるで当事者の実践からにじみ出た話というより
概念的なくくりの説明に終止していたように感じる
また、よく調べると先端を走っているような施策も
実はまだ少ないがどこかでやっていることを素早く取り上げているに
過ぎないと感じられた
急いで先端を走って取り入れるものだから、その施策に対する理解や
共感が市民間に広がっていない
現実に「地域自治区」の制度はたまたま自分が副区長の時に
公民館で組長を集めて市から説明があったが
その時の組長さんの反応といえば  何が何だか分からないというものだった
そして今は地域自治区の本質的な理解が進んでいるかといえば
どうもお金の使い方を見る限り、どの地区も前年を踏襲したり
オリジナルな各地区ごとの使い方にはなっていないようだ

文体には人間性が出るものだ
前松阪市長も泰阜村村長も、熱意とか誠実さとか感じられるが
あの人のはいくら雄弁でも心を打つものがないと感じるのは
偏見を持ちすぎているせいか
(それじゃイカンとは思いつつも、、、) 


 

 

コメント
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