そのスピーチは17分にも及ぶものだったが
長さを感じずに聴いてしまった
オバマ大統領の広島平和公園でのスピーチ
この内容については、テレビ・新聞が解説を交えて
紹介するだろうから、わざわざ自分がするまでのことはない
だが、聴きながらつくづく感じたことは、知恵とか教養とか
歴史を踏まえての考察というものが、この人には(スピーチを書いた人には)
当たり前のように存在しているということ
この後で聴いた安倍さんのスピーチは比べると、その出来、
洞察力の差は如何ともし難い
安倍さんは、いつもの、とかやっぱりとか 、美辞麗句の羅列が続いたが
オバマさんは人間のどうしようもない面への懸念や不安、そうしたものまで
踏み込んでおり、その上で為すべきことについて述べている
西欧の教養ということは、職務上のスキルによって確立されているのではなくて
哲学に似た思考訓練からなされているものだと思い知らされる
世界との共有する感覚
それは、もしかしたら日本の教養のあり方では、できていないのではないか
と少しばかり不安になる
かつて世界が日本人のことを「エコノミックアニマル」と称して
少しばかりバカにしたのは、真の教養の欠如のせいではないのか
最近、よく見られる「日本は世界の中で、こんなにすごいんだ!」
という扱いは、その冷静な考察なしに勝手に日本人が喜んでいる
みたいなところがあって、少し危険な感じを持ってしまうのは
偏屈すぎるだろうか
とにかく、日本人は、特に政治家には真に教養人の
必要性を感じるが、、、