パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

同じ釜の飯を食ってはいけない

2017年03月29日 19時59分50秒 | あれこれ考えること

今回の森友学園問題はジャーナリスト・政治評論家という人の
立ち位置がはっきり別れている
安倍さん擁護派とそうでない人たち
メディアもフジサンケイグループと朝日新聞系列大きく違う

そこで少しメディアの役割を考えてみると外国ならば当たり前のこととして、
メディアは権力をもった政府を批判的な目で捉えて報道する
ところが日本は公平・中立にという言葉に縛られて
なかなか思いっきった切り口で報道できないでいる

ところで、メディアの中枢にいる人達や記者が
政府の人々と食事をともにするのは果たしてマトモなことだろうか
担当記者とか、その人を扱った著作を残した人物は食事等を一緒にして
その普段見えない性格や考え方を知ることになり、それでもって独自の報道が出来ると思い込む
しかし、ここに落とし穴はないか
誰でも親しくなった人の批判は書きにくい
同じ釜の飯を食った経験のなせる技だ

こうしたことが容易に想像できるだけに、報道の人間は対象とする人物と
食事等の付き合いをしてはいけないのではないか(イギリスでは当たり前のことらしい)
あくまでも客観的な情報に基づき報道をする
人間性まで踏み込めていないとしても、報道する立場のひとはこうあるべきでなかいか

田崎史郎の著作「安倍官邸の正体」
山口敬之の著作『総理』 
この人達はどの立ち位置にいるか、これで分かる

しかし情けないのはメディア側
どのテレビ局も彼らをその道のオーソリティーとして使う
もう少し違う人物を独自で探せよ!
と言いたくなる 

それにしても今回の騒動は闇試合の様相を呈してきた
自民党は、民進党の辻元清美氏が塚本幼稚園に無断で入ったとか
ゴミを埋め戻せという発言を無理やり引き出した、、、とか
それを東京のど真ん中で、ある議員が演説をぶっている
選挙期間中でもないのにネガティブキャンペーンを行っている訳だ

この様子には違和感を感じる
何をそんなにムキになっているのか
ムキになっていることと言えば籠池氏に対して偽証罪も考慮しているらしい

今回一番異常なのは、不確かな個人の情報にもとづいて
それが どうのこうのと言っているが、一番信用できる公的な資料が破棄されていることだ
実は疑惑の大きなポイントはここにある
何故ないのか!
何か隠しているのではないか!
誰もがそう思ってしまう
だが破棄されたのは法令に則っているし、そうした手続きに瑕疵はないと官僚さんは繰り返す
それが本音か、言わされているか、言わざるをえないか、わからない
しかし一般人はストンと落ちる感覚はどうしても得られない 

「法に則って、、、」
このセリフほど当てにならないことはない、、、というのが最近の実感
この逃げ言葉があるだけに、メディアは批判的な立場でいなければならない
 

 

 

 

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ワールドカップ最終予選 タイ戦

2017年03月29日 09時37分20秒 | サッカー

昨日行われた日本対タイ戦
結果は4-0 だが
得点差ほどの圧勝したゲームではなかった
むしろストレスが溜まるような、課題がいくつも浮き上がったゲームだった

負けることはないと勝手に予想し
タイは自陣で守りを固めてくるに違いない
と思い込んでいた選手がいたのではないか
難しいと思われたUAE戦を切り抜けた後だから
気を緩めてはいけないというものの、ホームだしと
知らず知らず緊張感は薄れていたのではないか

試合をする前に勝ち負けを自分たちで決めてしまう
いつも戦ってい負けたことのない相手について、
試合前に今回も勝てるに違いないと思い込むこと
これは良くないことだが、誰もがやりがちなことだ
そしてこの気の緩みはゲームに入って修正しようとしてもなかなか修正できない

タイは思いの外攻撃的に来ていた
最初の数分間でプレスの速さを感じた
それに対し日本はバタついていたので、タイはそれで自信をもって
この方法でいけることを確信したに違いない

ただラッキーだったのは早い時間に香川が得点したこと
落ち着いた良いシュートだった
しかしある面これがまた緊張感を奪ったのかもしれない
これで今日は勝ちだ!と勝手に決めて

後ろのつなぎがバタバタしていた時は香川が中継役として
降りてきて、ボールを前に運ぶ役をしていたが
得点したことによって香川がその特徴を活かせる前目でプレーするようになると
中盤の構成力というか前にボールを運ぶ選手がいなくなって
パスミスや判断ミスが続出してリズムを失ってしまった 

スタメンを見たときには走力のある選手を並べた印象はあったが
ボールを前に運ぶという点では少し不安を覚えた
ボールを前に運ぶのはドリブルだけではないが
それほどパス供給力がある人達がいるわけではなさそうだったからだ

結局、この試合の前のUAE戦と比べると今野の不在が大きかった気がする
酒井高徳は運動量はあったかもしれないが、
残念ながらあのポジションに必要な力は現時点では無い

本当にみんなできが悪かった、長友も森重も酒井宏樹も山口も
それでも結果が残せたのは久保と川島のおかげ
日の当たるところでは久保さま、さまというところ
香川の得点につながるパスも普通の選手なら誰かに引っかかうところを
きちんとパスになっていたし、岡崎へのアシストとなるクロスも正確なものだった
簡単にやっているようだがものごとを普通に正確に出来ているのは
あまり目立たないかもしれないが実は才能がすごいうということ

川島は良かった
この人は時々大きなミスもするが、良い時はこういうプレーをするタイプ
つまり波が大きなタイプだが、今回は良い方に結果が出た

しかし、本当に面白くない試合だった
印象として勝った気がしない
課題が見つかったとして良いと考えるか、日本の現在の力はこんなもの
としてガッカリするかといえば、後者の気分に近い

監督さんの選手の好き嫌いはどうしてもあるようで
ハリルホジッチの好きな選手は、あまり賛成できないけど酒井高徳、宇佐美、原口
それに対して個人的に昨日交代で使ってほしかったのはボランチの遠藤航
クラブワールドカップで大活躍した鹿島の昌子も見てみたかった
(守りを替えるのは度胸がいるが)

何かと話題となる本田はまずまず
それほど出来不出来の波が大きい選手ではなく
与えられた役割はこなしていたのではないか

この試合、結果だけが良かったというところ
今後アジアで抜け出すのは徐々に簡単ではなくなっていく
そんなことを感じさせる試合だった
 

 

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