パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

正しいという根拠

2018年04月18日 09時45分25秒 | あれこれ考えること

少し観念的な思い込みのような話
人は自分の考え(思いつき)が正しいと思う時、その根拠は何かといえば
どういう訳か「美しい」から間違いはないと感じるらしい

少しわかりにくいが、頭の中だけで勝負している数学者などは
まだ証明されていない定理も「美しいから正しいに違いない」との実感を持つようだ

もっとも「美しい」と感じるのは個人的な印象で、果たして一般化できるかが
一見疑問に思われそうだが、何故かその境地(レベル)に達した人びとは
皆同じような感じ方をするらしいから、、あながち個人の思い込みとだけは言えないようだ

「崇高と美の観念の起源」という本がある
イギリスの政治家・政治哲学者のエドマンド・バークが残した作品だが
読んでないでわからないが、ここでも自分の判断が正しい根拠としての美意識があげられているらしい

要は美しいものを感じるってことは、正しいってことを知る助けになりそうだということ
絵画とか音楽とかは、それらがもたらす経済学的な効用だけでなく、
こうしたメンタルな効用もありそうなので大事にされて欲しいものだ

ところで「美しい」と個人的に無条件に感じてしまうのはモーツァルトの音楽
短調の曲も感傷的と言うよりは「美しい」というしか表現のしようのない気持ちになる
長調の曲の生命力に満ちた音楽も、、、美しい、、と感じる
モーツァルトの音楽を楽しめる能力があることは、とても幸せなことだといつも実感している

得意の毒にも薬にもならない話、、、

コメント
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