パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

何故おとなしかったのだろう?

2020年02月27日 16時10分13秒 | 子どもたちのこと

いつもと違うと、どこか物足りなかったり、気持ち悪いということがある
外国にルーツのある子たちの勉強の手伝い(高学年の部)
いつもならこちらが口酸っぱくして何度も「集中して!」
叫びっぱなしになるのだが、今日は全く違っていた

席につくと6年のみんな(3人)は宿題に取り掛かった
会話もなく静かな時間
珍しいこともあるものだ、、、でもそのうち、、、
そんなふうに思っていると、おとなしいまま宿題の漢字の書き取りをしている
せっかくだから黙って見続ける
何分集中できるか時間を測ろうとしたが、今日はスマホを家に忘れてきてしまった

彼らにとっては長い時間、大人にとっては大した事の無い時間が過ぎると
少しづつゴソゴソしだす
せっかく今日はここまでできているのにもったいない、、
そこで「あと少し、頑張れ!」
と声を掛ける
いつもなら無視してマイペースで自分のしたいことをするが、それも程々で
何故か今日は宿題に向かう

一人が宿題を終えたので、プリントされた日本語の読みができるかチェックを行う
残念ながらイマイチ
そのうち、もうひとりも終えた
彼は席を立って別の席の子たちにちょっかいをかけに行く
彼がいなくなってより集中できるようになった女の子のAちゃん

先に済ませた二人は気楽にしている
ただ助かるのは以前の様に大声を出して騒ぐことはない

一番最初に宿題を終えたGくん
退屈そうなので、ちょっと聞いてみた
「1+2+3+4、、、、+99+100 このように足していくといくつかわかる?」
これは昨年、出来のいい賢そうな子にも聞いた問題だ
Gくんには無理かな、、、と思っていると
「これ知ってる、最初と最後を足すと101になるじゃん、だから、、」
「おっ、賢い!」(でもなんだかその先は怪しい)

自分で気づいたのか、、と聞いてみると
「Youtubeで見た」
なるほどと思いつつ感心したのは6年の彼が
このことを扱っているYoutubeを見て面白いと感じたこと

3人のうち日本語能力が少し遅れ気味のGくんだが
彼の関心事は可能性を秘めているかもしれない
それでいつもの言葉を繰り返す
「勉強してるとある時急に伸びるから、、我慢して頑張りなよ!」

彼は「賢い」と言われたことが嬉しくて迎えに来た母親に
「今言ったこと(賢い!ってこと)伝えて」
と催促をする
そうだな、今日はみんないい子だったからご褒美で
お母さんにも言ってあげようかなと運転席の女性に伝えたが
どうもお母さんのほうが日本語はしっかり理解できていない感じ

ということで、今日はとても不思議な日だった
何故、いつものように集中できない日ではなかったのだろう

こうして子どもたちとの戦いは毎日違ってくる、、
(時にしんどいけど、飽きる暇は無いな、、、)

大人の立場からすると、今日はいい子で比較的楽だったが
なんだか物足りないような、気持ち悪いような、、、
どこか居心地の悪さと充実感をもったまま家路につくことになった

コメント
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