テレビをあまり見ないのは自慢にならないとか
嵐のメンバーの名前を言えないことは、多くの人の関心事に
関心がないことで、円滑なコミュニケーションのためには
あまり薦められるものではない、、、
とした部分以外は共感することが多かったのが
土曜日に岡崎市民会館で行われた齋藤孝氏の講演会
日経新聞の主催で「新聞を読みましょう」(齋藤氏)
その中でも日経を(日経販売部)がこのイベントの趣旨だったが
以前は日経流通新聞(現日経MJ)を購読していて
朝のTV番組で齋藤氏の穏やかな人物イメージに興味があって
抽選に応募し当選して出かけた
面白かった
面白いというのは、興味深かったという点と、笑うように面白かった
の意味があるが、後者の笑うように面白かったのが意外だった
まるでお笑いを聞いているかのようで、ハリウッド映画ではないが
何分に一度笑いを取る感じで、その中に自慢話っぽいモノがあっても
全然嫌味にならなかかったのは彼の人間性によるものだろう
話の端々に彼の読書量が垣間見れた
講演に登場した本とか氏名は「監獄の誕生」フーコー、「資本主義とプロテスタンティズム」マックス・ウェーバー
「ソクラテスの弁明」、渋沢栄一、カルビン、フッサール
この他にもさり気なくいろんな人物や著作が入っていた
クスリと笑えるためには、これらの本とか人物を知っていないと何が面白いのかがわからないのが現実で
会話(コミュニケーション)が成立するためには、できるだけ共通の情報を持つほうが良い
言わんとするところだ
この情報の共通項を増やすための方法論として新聞の活用が
現在彼が行っている講義の例として紹介された
それは新聞を読んで気になったところを切り抜いておく
それをノートの左ページに貼っておく
右のページには何が気になったのか、どう考えたかが人に伝えられる様にしておく
というもので、これを複数の人間で継続していけば仲間の情報の共通項は増えるし
伝達能力もアップするから実践的な方法だ
この方法は実は自分も行ったことがある
新入社員に自分が読み終わった日経流通新聞を渡して
その中から3つ興味を持った部分を切り抜くように
3ヶ月間に渡ってさせたのだった
生きている現場、変化している社会を把握させるためだったし
自分以外の人間が何に興味を持ったのか知ることは自分のためにもなった
講演の中でコミュニケーションをとるための方法として
A4の紙に好きなものの羅列を書き込んでいく方法を紹介された
彼(彼女)が好きなものを他人がみてその人物がどのような人間か
を想像できるし、好きなものが共通するなら話が進むというのだ
この方法は現在ボランティアで行っている外国人の子どもたちの
面倒見に役立つかもれない
(彼らは自分という人格に興味を持ってもらいたいとか
自己承認欲求があるに違いないと思うから)
こうした現実的に役立つことがあったが、実は講演のなかで一番印象に残ったのは
フーコーの「監獄の誕生」の本を紹介されたことだ
フーコーは名前は知ってるが本は手にしたことのない人で、
「監獄の誕生」は、知らず知らず庶民が権力者に自発的に(?)従属してしまう傾向が
あることを説明した内容であるらしい
それは最近読んだ「自発的隷属論」や「群集心理」に通じる内容のようで
これは読まなきゃ!という気になった
ということで、アマゾンで「監獄の誕生」をほしい物リストの登録しておいた
だがこの本は厚くて価格もそれなりだし、読み終えられないかもしれないので
安易にお買い上げ!と決心はつかない
そこで市の図書館に出かけて、全資料のなかから著者名「フーコー」
と入れて検索したが見つからなかった
読みたいと思ったときがその時かもしれない
明日、建国の日は豊橋に行く予定があるので、広小路の精文館で
探してみることにしよう、、そこにあったらお買い上げ!
と心に決めているが、さて