パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

最近気になること(罰則がないこと、規則、要綱、知ってる人と知らない人)

2020年06月05日 08時42分14秒 | あれこれ考えること

知らないでいると気にならないが、知ってみると驚くのが法律
世の中には呆れるほどの法律(決まり)が充満している
何かをするにも何々の法に抵触していないか、、と
チェックすることが必要なようだ
(例えば地元の盆踊りのかき氷の振る舞いをするにも許可が要ったり)

網の目のように周らされた法律だが、時にバグのように欠陥があるものがある
二三年前、家に「カニが安いのでどうですか?」と電話がかかってきた
これはしばしば掛かってくるが、そもそも何故我が家の電話番号が
知られているのかわからない
どうやら祖母が北海道からお土産を家に送るようにしたときのデータが
何らかの形で出回っているようだ

「申し訳ないけど、要りません」
と断わると
「こんなに安いのに何故なんだ」
としつこく食い下がる
「要らないから、要らないだけ、、悪いけど電話切りますよ」
と言うと、
「話の途中で切るのですか、、切っても、またかけますから」
と言い実際に再び電話をしてきた

「何度電話をしてきても買う気はありませんから、、」
こちらも半ば感情的になってしまう
そうこうするうちに、こうしたしつこい行為に法的な禁止事項ははないものか
と考えて、
「少し頭にきたので、消費相談センターとかに何かに相談してみるので
オタクの正確な会社名と担当者名をお願いします」
そんなやり取りが済んで電話が終わった後、実際に公的な相談センターに電話をかけた

これらの件に関するのは「特定商取引法」という法律で、相談先の方が言うには
一旦断ったことについて、再度薦めてはならない、、、と法律にはあるとのこと
そうなのだろうな、やっぱり彼らは法律の違反をしている!と思ったのだが
ここから先が少し驚いた
「でも、再度薦めたからといって罰則はないのです」
法律は、再度薦めてはいけないとするだけでその先の縛りはなんにもないのだ
とすると、この法律で罰則がないことを予め知っている人は
堂々と法律違反をすることも可能になってしまう
なんてことだ、、、とフラストレーションが溜まりそうになったが
「こういうときは相手が何を言ってこようが、気分を害しようがバサッと電話を切ってください
 長く話すことが一番いけません」
とのアドバイスを受けたので、その後は一度断るとすぐに切ってしまうようにしている

この件はこれで済んだが、新たな心配として法律を隅々までよく知っている人は
(例えば罰則がない等)それを悪用して、なんでもできてしまいそうな気がしてきた
法律とか条例は、人の倫理観とか善意を前提にして作られているものが多い
(例えば条例の区分けでは理念条例という分野)
つまり誰もがそうした方が良いと思えること、をわざわざ言葉にして残している
そしてそれらは罰則がない
そうすると、違反した人は罰則がないこと知っていることで
開きなおることができるようになる
(罰則を決めないのは、今度はどこかの法律とか憲法に抵触するから?)

縦横無尽に網羅していると思われる法的なものも、現実の世界の実態は
このようなもの、、と感じるのが最近のこと
法も「例外規定」も多そうだし、その例外規定の解釈もご都合主義に思えたりする

そして、一般人はすぐにそういうものか、、
とさじを投げてしまうそうな法に縛られた行政分野にも
細かく分けていくと職員は条例、規則、要綱に沿ってとの但し書きをつける
この内、条例は議員の議決が必要だが、規則とか要綱は
現実的な運用手続きが多く、自分たち(首長や当事者で)決めることができる
この規則とか要綱が現実の世界ではなかなか馬鹿にならない
(例えば、新城市では住民投票条例があるが、その前段階の手続きを決めた
 住民投票運用規則がこの条例を使いにくいものにしている)

例を市議会に変えると、市議会には会議規則とか委員会規則というのがある
これは具体的にはどんなものかよくわからないが、傍聴に行って感じる範囲では
討論の内容や決定にまで大きく影響しそうな内容のように思えてしまう
つまりは、本質的なところではなく入り口のところで、
ごまかされそうな要素があるように感じてしまう
(これは刑法と刑事訴訟法の関係に似てる?)

とまあ、面倒くさいことをダラダラとアップしたが、
一見法的に整然と行われているように思えることも、
実態は案外いい加減に(人間ぽく)行われているということ
(だから、気がつく人たちがチェックしないとアカンだろうと思う)

コメント
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