パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

本について

2020年06月22日 14時16分58秒 | 

ハリー・ポッターの作者、K.ローリングが地下鉄の中で
自分の本を読んでいる若者を見かけて、喜んだという
それは売れているからではなくて、本を読むという行為
受け身でなくて自らの想像力を駆使する行為がなされている
こと対するホッとした気持ちからだそうだ

チャーチルは、今後20年後の未来のために図書館を
充実させるべきとの考えを表にしたとも聞いた
数年前、ドイツの電車の中で若者が厚い本を読んでいるのを見かけた時、
つい日本の同世代の(スマホ依存の)若者と比べてしまったが
思わず日本はヤバイと不安になったものだった

これとは別に、記憶は定かではないが、今後の学生の授業では
文学作品ではなくて契約書を読むといった実用的なものに
主力をおくようにするとか、、とも聞いた

契約書などは確かに読みにくいが、パターンを覚えてしまえば
理解はさほど苦労はしない
はたしてそんなものに訓練する必要があるかどうか、おおいに疑問で
むしろ、現代の人間が昔の人間の考えたことのレベルに達していない
ような気がするほうがずっと心配だ
(昔の人のほうがしっかり考えていたような気がするときがある)

現代のベストセラーは、読まれるべき本なのだろうか?
なんとなく言えそうなのは
読書好きの人間は、きっとベストセラーは読まないだろうということ
本好きは自分の内面の要求によって本を探す旅に出かける
そして結果的に自分にとって必然と思えるような出会いを果たす
その人にとっては新しい本に意味があるのではなくて
その時に読みたいと思った本が新しい本なのだ

ということで、自称本好きは、あまりベストセラーは読まない
頑なに読まないというのではなく、他に読みたい本があるから
読まないことになっているだけ

それにしても、図書館や書店に行って驚くのは
人は本当にいろんなことを考え、書き残す衝動に支配されているということ
生き物が呆れるほどいろんな形態や生き方をしているのと同様に
人はなんと多くの勝手な人それぞれの考え方をするのだろう
とこれまた呆れてしまったりする


コメント
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