パンセ(みたいなものを目指して)

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6月定例会の予算決算委員会

2020年06月24日 08時48分15秒 | 市政、市議会に関することなど

昨日(6/23)の新城市議会の予算決算委員会は
またもや夜遅くまでかかったらしい
(途中まで傍聴していたが、疲れて退散した)

予算決算委員会は大事なお金の使い方に関わることなので、我慢して聞いていると
そんなふうになっているのか、、と驚いたり、安心したりすることが多い

だが、ずっと聞き続けるのは正直なところしんどい
いくら大事なことでも、余程のことがないと集中力はキープできない
そんな一般人の代わりに、きちんとお金の出入りをしっかりチェックするのが
(分業としての?)議員さんの役割だ

議員さんは行政にお金について質問をする
ただお金の出入りは多岐に渡っているので、現実的には一人の議員が
全てに関心を持ってチェックするというのは無理と思われる

議員さんは自分の関心事や、自身の体験上得た知識を活かせる分野の
予算・決算にはさほど苦労しなくても質問ができるだろう
つまりは、議員さんは得意とする分野でそれぞれが頑張って貰えれば
1人でいくつもの疑問点を指摘するようなことはなくなる
議員さん全体の中で、役割分担がなされていいのだが、、

ところが昨日の予算決算委員会は質疑者は例の如く固定されていた
議員に配布された分厚い本を読み込んで、質疑したのは数人
(自分が確認できたのは、山口・浅尾・滝川・丸山・小野田・竹下・山田議員)
あとの議員はダンマリだった

最近の予算決算委員会は長くなっているので、
最初から十分な時間を確保しておけば良いと思うのだが
始まりは午後の1時半だったので、それで結果的に遅くまでかかってしまった

だが、遅くまでかかってしまった理由は、もう一つある
それは補正予算に、コロナ対策のためのものに合わせて
例の行政訴訟の弁護士費用が計上されていたためだ

これに関して、裁判の「被告知人」である当事者の議員が自らの弁護士費用は
自分で払うべきではないのか、、との意見が出され、
補正予算として一括に束ねられた議案(束ね法案)には無条件に賛成しかねる
との意見等がなされたのだ

裁判などはテレビドラマで見るのは良いが、
実生活では経験しないに越したことはない
それは一般人だけでなく行政の方々も同じだ
弁護士ほどではないが、法律のプロみたいな行政マンも議員さんの
「被告知人通知は誰がしたのか?」
との初めて聞いたような問に、数分間、右往左往する場面があった
だが、これは行政の方の知識不足と言うよりは、
そんな言葉を経験することはめったにないので、仕方ない対応だったように思う

予算・決算に関わることに制限された質疑だが、弁護士費用が補正予算にあがっている以上
裁判のことは、どうしても追求される
そこで問題となった概念が「被告知人」ということば
よく耳にする「被告」ではなく「被告知人」
一体これはなんだ、、と疑問が浮かぶ
それでいろいろ調べると(ネットで)裁判に参加する人物のようだ

こんな例が紹介されていた
Cさんは車をAさんにぶつけられたのでAさんを裁判に訴えた
 Aさんは被告になったが言い分があった。自分はちゃんと止まっていたのに
後ろからきたBさんが追突したので、それが原因でAさんにぶつかることになった
この場合責任があるのは、確かにぶつけたAさんも(いくらか)あるが
その要因にもなったBさんにもあるはずで
裁判においてはBさんも裁判に参加すべきという作業が「被告人通知」

今回の行政訴訟を、この例に当てはめると名目上の被告(市長)Aは、
そもそもの裁判の原因は、政務活動費の不明瞭な使い方をした6人の議員(被告知人)Bであり
被告(市長)に全然責任がないとは言わないものの、B(被告知人)にその責任の大半がある
ということだ

これはいちいちこんな面倒なことを言わなくても、市長が以前の一般質問に答えて
自分は手続き上(形式上の)被告だが、実態は6人の問題だ、、と答えていたことに被る

問題は、これらの弁護士費用、及び敗訴したときの費用は現実的に誰が払うか、、となるが
上記の例では被告のAさんだけが支払うだけでなく、
おそらくぶつけたBさんもいくらかの支払いを要求されるのではないかと思う
(弁護士費用もAさんだけというより、AさんはBさんにも払うように言いそう)

行政は今回の弁護士費用の支払いについて、手続きに沿って行っているという
でも、ルールには沿っていないのではないか
第一、こんな状況を想定して、ちゃんとした手続きかどうかが分かるのだろうか

何度も繰り返すが、この件については自分はシンプルに
「自分たちの弁護士費用は自分たちのお金を使って行うべき」
と思うし、それがなされないのは何故かと思う

ところで、裁判に関する質疑で6人の被告知人は、一度も裁判の傍聴も参加しなかった
ことが明らかにされた
6人の被告知人は宿泊費を返却して裁判を終わらせる事になった理由に
「我々に求められる本来の有意義な議員活動に専念するため」
としているが、裁判に対しては傍聴など少しも時間を費やしていなかったから
専念するもしないもない、最初から人任せで自分たちは何もしなかった
と思われても仕方ない(そしてその費用は市が肩代わり)

今回の裁判について、何でも首を突っ込む傾向の自分は、当初
ことを荒立てないように!と思っていたが
対象議員さんの潔くない振る舞いに、、
その他、決算委員会でも質疑の不参加に、少しばかり腹が立ってきてしまった

これらのことは、選挙で一度投票したら、あとは議員さんに白紙委任でお任せ!
では、限りなく不安が残ることを表している(と思う)
4年に一度、選挙権を使うだけで大丈夫!
と言えるほどの社会にはなっていないと思うのは、難しく考えすぎか



コメント (2)
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